猛暑続き…群馬県内エアコン業者も悲鳴 設置や修理の依頼殺到
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 最高気温が連日38度を超える猛暑が続く中、群馬県内の家電量販店などにはエアコンの購入や修理の申し込みが殺到している。業者もフル回転で応じるが、例年を超える申し込みで対応に1週間以上かかるケースも出てきている。厳しい暑さは今後も続く見通しで、購入を考える人たちは「このままでは体が参ってしまう」と困り顔だ。

◎業者「作業する従業員も命懸け」

 自宅寝室のエアコンが壊れ、前橋市内の家電量販店で新品を探していた同市の女性(68)は「今年の暑さはエアコン無しでは我慢できない」と切羽詰まった様子。すぐに購入したいと店に来たものの、取り付け工事は予約で埋まり、早くても8月中旬という。「このままでは体が参ってしまう。しばらくはエアコンのあるリビングで寝るしかない」と肩を落とした。別の店舗を訪れていた高崎市の50代男性も「昼間だけではなく、夜も我慢できない暑さ」とうんざりした様子で話した。自宅には2台のエアコンがあるが、もう1台増やしたいといい、熱心に商品を見比べていた。

 殺到する修理や取り付け依頼に、業者も大忙しだ。家電製品の取り付けや修理を担う吉岡町の「群馬家電サービス」には昨年に比べて4、5倍の修理依頼がある。スタッフ2人が毎日3件以上取りかかっているが、1週間ほど待たせてしまうケースもあるという。担当者は「ぎりぎりの状況で対応しているので、理解してほしい」と話す。

 全国でも暑い地域として知られる館林市の家電量販店「ヤマノイ電器」でもエアコンの購入や修理の申し込みが昨年の倍以上ある。多い日で1日7、8台の取り付けがあり、従業員10人が一日中出っ放しで対応している。厳しい暑さで室外機の負担が例年以上に大きいとみられ、古い機器の故障が目立つという。担当者は「スケジュールはいっぱいだが、命に関わることなので、ケース・バイ・ケースで対応している。本当に暑く、作業する従業員も命懸け」と打ち明ける。太田市の「タカラ電器」の担当者は、エアコンの効きを保つためには「日頃からフィルターを手入れすることなども大切」と呼び掛けている。

◎自家用車のタイヤやバッテリー 相談やトラブル連絡が増加

 厳しい暑さで、自家用車に影響が出るケースもある。カー用品を取り扱う「イエローハット伊勢崎連取店」(伊勢崎市)では、車内で冷房を使う機会が多くなる時季にバッテリー関連の相談が多くなるという。冷房を頻繁に使うことでバッテリーの負担が大きくなり、エンジンがかかりにくくなったり、バッテリーが上がったりするためだ。担当者は「3年を目安にバッテリーの交換を考えてほしい」と呼び掛ける。

 高崎市の日本自動車連盟(JAF)群馬支部(大山駿作支部長)には今月に入り、タイヤのトラブルの連絡が相次いでいる。暑さで路面の温度が上がるため、走行中の車のタイヤがたわみ、熱が発生。古いタイヤや空気圧が低いタイヤでは、パンクや破裂につながることもある。担当者は「タイヤも定期的に点検してほしい」と話す。

◎中学のエアコン整備 前倒し指示…猛暑で渋川市長

 厳しい暑さが続いていることを受け、渋川市の高木勉市長は23日の定例会見で、「中学校へのエアコン整備計画を見直したい」と述べ、2020年度までとしている整備期間の短縮や前倒しを検討するよう指示したことを明らかにした。

 市教委は、13年度から小中学校の普通教室へのエアコン整備を進めている。対象となる小学校は12校で、本年度中に全て完了する。中学校の対象は7校で、本年度は4校について設計。来年度に4校で工事を行うとともに、残り3校の設計を実施。20年度にこの3校に整備する計画だ。

 数校ずつ整備を進めてきたが、猛暑が続き子どもたちの健康への影響を懸念。市教委は関係部署や業者らと調整しながら、期間短縮や前倒しの可能性を探る。気候などを考慮して現状では整備計画の対象となっていない小中学校への整備も再検討する。

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