猛暑再び…動物もグッタリ 県内各地 熱中症予防であの手この手

 群馬県内は30日、晴れて気温が上昇し、伊勢崎と桐生で最高気温が35度以上の猛暑日となった。厳しい暑さが続く今年の夏。動物園の動物もぐったりしている。各施設は扇風機や凍らせた餌、霧状の水をまく「ミストシャワー」など、あの手この手で涼を届け、主役たちの熱中症予防に工夫を凝らす。

◎日陰や水浴び 場所の取り合い

 約100種の動物を飼育する群馬サファリパーク(富岡市)。飼育員の山津美絵さん(28)がホースを持ち上げると次々とラクダが集まってきた。お待ちかねの水浴びの時間だ。今夏は例年より2週間前倒しして7月上旬に始めたという。ひとたび水を浴びたラクダは、なかなかその場を離れようとしない。山津さんは「場所の取り合いがあるほど人気」と笑う。

 飼育する動物の種類が多いだけに知恵を絞る。サルやクマには、レタスやニンジン、リンゴなどを凍らせた野菜を与え、水分と栄養を同時に補給させる。本来は雪山に生息するユキヒョウの近くには送風機を置いたり、氷の塊を与えたりしている。

 「サルが暑そう」。桐生が岡動物園(桐生市)を訪れた高山羽菜さん(7)=太田宝泉南小1年=が心配そうに見つめるのはニホンザルのサル山。梅雨明けの6月末からほぼ毎日、日中にミストシャワーを稼働させている。それでも猛暑日となった30日はぐったりした様子で、多くは日陰で横になっていた。

 クジャクは羽を広げずじっとしていて、カピバラは池に漬かったまま上がろうとしない。直射日光が当たりやすいヤギ舎には今夏、急きょ日よけのネットを張った。斎藤隆浩園長は「この暑さでは積極的に動こうとする動物の方が少ないのではないか。今後も対策を万全にしたい」と話した。

 伊香保グリーン牧場(渋川市)は「どうぶつふれあいパーク」のヤギやヒツジなどに業務用の扇風機を3台用意した。いつでも風に当たれるようにしており、この日も体中を毛に包まれたヒツジが近づいて涼んでいた。暑さに水分補給は欠かせないものの、今夏は子ヤギが水を大量に飲んで腹を壊したといい、広報担当の宮崎道代さん(44)は「例年以上に動物の様子を見守る必要がある」と話した。

◎暑さ「危険」ならプール開放中止…桐生・境野水処理センター

 記録的な猛暑で熱中症の危険性が高まっていることを受け、桐生市は30日、境野水処理センター屋上運動公園のプールについて、環境省が発表する暑さ指数(WBGT)や気象状況に基づいて開放を中止すると発表した。

 WBGTで桐生の指数が「危険」に達した場合や高温となった場合などに中止する。同プールは幼児から小学校低学年を対象にしていることから、安全を考慮して対応を決めた。

 プールは今月14日から開放しており、監視員が熱中症への注意や小まめな休憩と水分補給を呼び掛けている。

 園内には深さ30~50センチの三つのプールがあり、無料で利用できる。午前9時半~午後4時で、本年度の開放は8月31日まで。問い合わせは同センター(電話0277-44-6184)へ。

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