猛暑うんざり 涼感スポットへ 自然の冷風、山頂の湖、鍾乳洞、モグラ駅
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12度前後の冷気を体験できる荒船風穴の「冷風体験窓」=2日午後3時20分ごろ
前橋市街地より10度ほど気温が低い赤城大沼湖畔=2日午後3時半ごろ
冷気に包まれ気温15度台の不二洞=2日午後3時10分ごろ

 日本列島は2日も高気圧に覆われて気温が上昇し、岐阜県多治見市で最高気温40.2度を観測するなど、厳しい暑さが続いている。群馬県内も伊勢崎の38.0度を最高に、13観測地点のうち6地点で最高気温が35度以上の猛暑日となった。一歩外に出れば身にこたえる暑さに、うんざりしている人も多いはず。涼しい場所はないのか?温度計を手に県内の涼感スポットを訪ねた。

 自然の冷風を利用して蚕種を貯蔵した世界文化遺産の「荒船風穴」(下仁田町南野牧)は、石積みの隙間から吹き出す冷気で日中でもひんやりと涼しい。1号風穴の近くにある「冷風体験窓」では、外気温より20度近く冷たい風を味わうことができる。

 この日午後3時ごろは12度前後。中に手を入れた浅川利行さん(56)=安中市松井田町=は「冷たい氷に触っている感じ。この涼しさに目を付けて活用方法を編み出したのは素晴らしい」と感心していた。

 前橋市街地から車で約1時間。標高1300メートルを超える赤城大沼(同市富士見町)は、最高気温37.0度を観測した市街地より10度ほど低い26度台だ。トンボが飛び交い、赤城神社に続く赤い橋には心地よい風が吹き抜けていた。

 湖畔には県内はもちろん県外ナンバーの車も並ぶ。夫婦で訪れた古宮正人さん(74)=埼玉県行田市=は「毎年、夏場は5回来る。(熊谷市に隣接する)行田は暑い。帰りたくないよ」と笑った。

 関東最大規模を誇る上野村川和の鍾乳洞「不二洞」は年間を通して気温がほぼ一定で、この時季は涼を求める人でにぎわう。

 入り口の扉を開けると寒いと思うほどの冷気が吹き出してきた。気温は15度台。石柱などが点在する約600メートルの見学コースは青や赤の明かりで照らされ、神秘的な雰囲気だ。

 友人と訪れていた都内の大学生(21)は「インターネットで知って来た。本当に涼しいし、ライトアップもいい感じ」と楽しんでいた。

 下り線ホームが駅舎の約70メートル下にあるJR上越線土合駅(みなかみ町湯檜曽)は「日本一のモグラ駅」として知られる。改札から486段の階段を下るほど気温が下がり、ホームの気温は17度前後。地上の気温と比べて10度以上低い。列車が通過すると空気が押し出されて強い風が吹くため、体感温度はさらに低くなる。

 東京から見学に訪れた唐沢達次さん(51)は「鳥肌が立つくらい涼しい。階段を上ったら、また汗だくになりそう」と話していた。

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