アートで祈る平和 園児が折り鶴や流し絵
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井川さんと園児が完成させた長さ10メートルの流し絵

◎「前橋空襲73年」「長崎・原爆の日」

 前橋空襲や長崎原爆投下から73年となるのを前に、アートを通じて平和を祈るワークショップが3日、群馬県前橋市の前橋テルサで開かれた。現代美術家の井川惺亮(せいりょう)さん(73)=長崎県長与町=が、同市の清心幼稚園の園児20人と一緒に折り鶴に着色したほか、長さ10メートルの「流し絵」を制作。折り鶴は9日の長崎「原爆の日」に爆心地に飾られる。

 井川さんは東京芸術大時代に高崎市出身の画家、山口薫に学び、山口の作品を見に高崎を訪れたこともあった。長崎大の教員になったのを機に、長崎を拠点に活動。毎年8月9日に爆心地で開かれる折り鶴を使ったパフォーマンスを企画している。今春、テルサ近くに作品「マエバシモニュメント」を制作したのをきっかけに、今回のワークショップが実現した。

 流し絵制作では、子どもたちが長さ10メートル、幅1.35メートルのケント紙を持って傾け、赤、青、黄色などのアクリル絵の具を流して色を付けた。塚越心美ちゃん(4)は「絵の具が混ざって流れていくのが面白かった」と話していた。

 井川さんは「山口先生の教えが、今日の作品に生きているというつながりを感じる。前橋の子どもたちの折り鶴と一緒に、平和への祈りをささげたい」と感慨深そうに語った。10メートルの作品は26日まで、テルサのロビーに展示される。

 家や街の豊かさを考える活動に取り組む「場所・T house」プロジェクト実行委員会が主催した。
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