「風化させない」空の安全願う横断幕 日航機事故33年、前橋の中村さん
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横断幕にメッセージを書き込む隆馬さん(右)ら

 520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故から12日で33年となるのを前に、前橋市大利根町の中村香代子さん(67)らが事故の風化防止への願いを込めた横断幕を作った。11日に上野村の神流川で行われる灯籠流しの会場に設置し、遺族らを迎える。中村さんは「遺族の方が少しでも喜んでくれたらうれしい」と話している。

 縦90センチ、横9メートルの白い布に色とりどりの古布で「8・12 祈 空の安全」の文字をかたどった。2人の娘が幼少期に着た着物やテーブルクロスを細かく刻んだ物を活用した。

 5月ごろから家族や友人と共に作り、最後に油性ペンでメッセージを書いた。孫の中村隆馬さん(16)は「とても悲しいことだから忘れてはいけないと思う」と思いを込めた。中村さん方にホームステイで滞在中の米国人、ウィリアム・アレキサンダー・エツオ・クレインさん(19)も制作に加わり、「事故の話を共有してくれてありがとう。アメリカでも伝えたい」などと英語で思いを書き込んだ。

 中村さんは約15年前、遺族の誘いを受け、灯籠流しの会場に紙製の盆花を並べた。翌年からは手作りの品も合わせ、毎年会場を飾り付けている。新たな横断幕が完成し、「若い人や外国の人にも事故を知ってもらうきっかけになればいい」と話した。

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