ロックハート城や出演映画のロケ地 津川雅彦さん死去に惜しむ声

 4日に亡くなった俳優の津川雅彦さんは、観光施設や映画の撮影などを通じて群馬県とも縁があった。県内の関係者は8日、人柄や演技を振り返り名優の死を悼んだ。

◎「この場所愛した」「雰囲気引き締まる」「献身的」…

 津川さんが英国から購入した城を譲り受け、1993年にオープンしたロックハート城(高山村中山)。運営会社のサンポウ(沼田市薄根町)は津川さんを名誉城主とし、津川さんが世界から集めたサンタクロースの人形などを展示する施設も城内に開設した。

 同社観光部長の斎藤稔さんは、サンタの展示施設の開館式典に出席した津川さんが「子どもにとっていつもサンタクロースのように優しい存在でいたい」と話していたのが印象に残っているという。津川さんはたびたび訪れたといい、「この場所を愛してくれていた。思いを受け継ぎ、展示品や施設を守っていきたい」と誓った。

 津川さんの出演映画「油断大敵」の原作者で、元県警警察官で作家の飯塚訓さん(81)=前橋市富士見町=は無念さをにじませた。作中では医師を演じ、「津川さんがいるだけで作品全体の雰囲気が引き締まった。さすがと思った」と振り返った。

 84年の映画「天国の駅」の撮影では、四万温泉の積善館(中之条町四万)に滞在。当時を知る同館管理マネジャーの大和佐千子さん(60)は「有名な俳優の方なのに腰が低く、親しみやすい印象だった」と話した。

 津川さんは北朝鮮による拉致問題解決に向けた啓発活動にも協力していた。被害者家族を支援する「救う会・群馬 群馬ボランティアの会」事務局長の大野敏雄さん(82)=前橋市三俣町=は、津川さんが写る啓発ポスターを県内で配ったといい、「献身的な方だと親しみを感じていた。残念」と語った。

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