防災ヘリ墜落 直前に急加速や旋回 異常飛行 救難信号の受信なし
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 群馬県防災ヘリコプター「はるな」が中之条町の山中に墜落した事故で、ヘリが衛星利用測位システム(GPS)の情報が途絶える直前の2分間に、時速20~75キロの間で速度を上下させたり、時速30キロから145キロまで急加速させたりする異常な飛行をしていたことが13日、県が公表した運航記録で分かった。操縦席の計器類が大破したほか、ヘリに搭載されていた航空機用救命無線機(ELT)の救難信号が関係機関に受信されなかったことも判明。現場付近は霧がかかっていたとの目撃情報もあり、視界不良の中、正面から高速で斜面に激突した可能性が浮上した。

 20秒ごとのGPSデータが反映された運航記録によると、ヘリは10日午前9時59分、直前に時速60キロだった速度を40キロに落として右方向へ進むと、事前に計画した折り返し地点より手前で、引き返すように右に急旋回した。速度はいったん20キロまで下がり、40秒後に75キロまで加速。さらに30キロに落として右旋回し、次の20秒間で145キロまで一気に上げた同10時1分の記録を最後に位置情報が途絶えた。この間、高度はほぼ同じだった。

◎新たに3人身元を特定 5人の死因は外傷性ショック

 県防災ヘリコプター「はるな」の墜落事故で、県警は13日までに、身元が特定できていなかった3人の身元を特定したと発表した。死亡した9人全員の身元が明らかになった。

 新たに身元が分かったのは、県防災航空隊長の小沢訓さん(44)=藤岡市、同隊整備長の沢口進さん(60)=伊勢崎市、吾妻広域消防本部の塩原英俊さん(42)=中之条町。また同日、ヘリに搭乗していた吾妻広域消防本部の田村研さん(47)=中之条町=ら職員5人の死因は、いずれも全身打撃による外傷性ショックだったと発表した。死因が分かったのは、田村さんのほか、水出陽介さん(42)=同、蜂須賀雅也さん(43)=同、黒岩博さん(42)=嬬恋村、塩原英俊さん(42)=中之条町。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事