県内の1時間30ミリ以上の大雨 70~80年代と比べ8割増の16.9日
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 

 豪雨災害が全国で相次ぐ中、群馬県内で1時間に30ミリ以上の大雨が降る日数が、1970~80年代に比べて直近10年間は年間7.5日増えていることが20日、前橋地方気象台のまとめで分かった。地球温暖化の影響とみられ、全国的に増加傾向にある。短時間で一気に降る雨で災害が起こる危険性もあり、気象台はハザードマップの活用や早めの避難行動を呼び掛けている。

◎災害の危険性高まる ハザードマップなど活用を

 気象台によると、県内で1時間に30ミリ以上の降水量を観測した日数は、アメダスで統計を始めた1976~85年は年間平均9.4日。一方、2008~17年は年間平均16.9日で、7.5日増えた。気象台は、短時間強雨の頻度が増えた要因を「地球温暖化で大気の温度が上昇し、飽和水蒸気量が増加していることが関係している可能性がある」と分析する。

 気象庁の統計では、全国のアメダス1000地点当たりで降水量が1時間に50ミリ以上だった回数は、1976~85年は年間平均173.8回。2008年~17年は平均237.8回と、約4割増えた。

 気象庁は1時間に30ミリ以上50ミリ未満の雨を「激しい雨」「道路が川のようになる」、50ミリ以上80ミリ未満を「非常に激しい雨」「水しぶきで視界が悪くなる」とそれぞれ表現。災害のリスクが高まり、土砂崩れや倒木などが発生しやすくなるとしている。

 7月の西日本豪雨では200人以上が死亡。県内でも16年9月に沼田市内で土石流が起きて住宅が被災するなど、大雨は甚大な被害をもたらす。

 同庁はホームページに予想雨量、地域別の洪水や土砂災害の警戒状況などを掲載して最新情報を提供。気象台はハザードマップで住んでいる地域の危険箇所を調べておくことのほか、新聞やテレビの報道、大雨予報を通知するスマートフォンアプリなども有効だとしている。担当者は「自分の住む地域では災害が起こらないと思い込まず、ハザードマップや気象情報を活用して早めに危険を察知し、身を守る行動を取ってほしい」と呼び掛けている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事