ドラレコで運転見直す 高崎安協群馬支部

 高崎交通安全協会群馬支部(高森文夫支部長)が75歳以上の希望者を対象に、運転中の録画映像を一緒に視聴し、改善点を伝える取り組みを試験的に実施している。安全運転の意識向上や自主的な免許返納につなげるのが狙い。同様の指導は改正道交法で高齢者講習に組み込まれ認知機能に懸念のある特定の人が受けるが、同支部では対象を広げた。高森支部長は「問題点を把握してもらい、少しでも事故を防ぎたい」とする。

 「対向車線に大型車が来ると、左側に寄っていますよね」。高崎交通会館(高崎市問屋町)の一角で、同協会の水島淳好さん(62)が、福田寛夫さん(78)=同市井出町=のドライブレコーダーの映像を見ながらこう指摘した。水島さんは歩行者や自転車に接触する危険性を挙げ、注意するよう助言。福田さんは「無意識だった」と驚いた様子だった。

 同支部は6台のドライブレコーダーを用意。希望する75歳以上の運転者に対し無償で貸し出す。自家用車に取り付けて普段通り運転してもらった後、県警交通部門に長年在籍していた協会員と一緒に、改善点がないかを見る。これまでに18人が体験した。

 同様の実車指導は、昨年3月に施行された改正道交法で高齢者講習に取り入れられた。75歳以上の高齢者のうち、認知機能検査で認知症の恐れがある「第1分類」、認知機能の低下の恐れがある「第2分類」と診断された人が対象だ。

 ただ、昨年検査を受けた後に交通死亡事故を起こした高齢者10人をみると、第1分類の人はいない。県警運転管理課は、加齢による身体機能の低下なども注意が必要だと指摘し、「ドライブレコーダーは客観的に運転技術を見ることができるため、課題を自覚しやすい」と話す。

 高森支部長は「『自分は大丈夫』という思い込みを取り払い、交通安全の意識向上につなげたい。本人が危険性を認知すれば、納得した免許返納につなげられるだろう」と効果を期待している。

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