防災ヘリ墜落 カメラ3台を回収 映像や音声を解析
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 群馬県防災ヘリコプター「はるな」の墜落事故で、国の運輸安全委員会は28日、消防隊員らが機内に持ち込んでいたビデオカメラ3台を回収したと明らかにした。映像や音声を確認できる状態で、解析を進めている。ヘリにはフライトレコーダーが搭載されておらず、事故当時の情報が少ない中、残された映像は原因究明の有力な手掛かりとなる可能性がある。

 国土交通省で開いた定例の記者会見で、中橋和博委員長が明らかにした。カメラ2台はヘルメットに装着するウエアラブルタイプ、1台は手持ちのハンディータイプだという。

 中橋委員長は「機内、機外の状況がある程度分かるので、かなり有効な内容だと考えている」と指摘。映像の内容は解析中だとして言及を避けた。音声はヘリが発する音などが確認できるとした。

 安全委はカメラのほか、機体の位置情報を把握できる「動態管理システム」関連の端末、運航や整備に関係する書類を入手。県防災航空隊や運航委託先の東邦航空(東京)、目撃者への聞き取りも実施したと説明した。事故原因については、県警も捜査を進めている。

 県消防保安課は、安全委がカメラを回収した事実は未確認とした上で、「映像が残されていれば検証に役立つ。今後の調査を注視したい」としている。降雪前に行うとしている機体回収の日程や、県独自の事故検証組織の設置を引き続き検討している。

◎県総合防災訓練会場に献花台

 県防災ヘリコプター「はるな」の墜落事故を受け、県は28日、藤岡市で9月1日に実施する県総合防災訓練の会場に、献花台と記帳所を設けることを明らかにした。訓練冒頭に黙とうし、犠牲となった9人を追悼する。

 県危機管理室によると、献花や記帳は一般の来場者も受け付ける。当初の計画では、はるなに加え、県警や埼玉、栃木両県の防災ヘリなど計9機が参加予定だったが、全てのヘリの参加を取りやめることも決めた。「藤岡市とも協議し、総合的に判断した」としている。

 訓練は同市の烏川緑地を会場に、警察、消防、自衛隊、ボランティアなどの約1000人が参加する。大地震や豪雨、テロ事件を想定し、救助や消火活動などの連携を確認する。

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