復興願い「雑草」絵手紙 上武大生が230枚送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
被災地に送られた絵手紙について話す竹原さん(左)と入沢さん
広島、岡山両県に送られた学生の絵手紙

 西日本豪雨の被災者を励まそうと、上武大(渋谷朋子理事長)は被害の大きかった広島、岡山両県に、復興の願いを込めた絵手紙230枚を送った。日本絵手紙協会の創立者、小池邦夫さん(77)が講師を務め、建学精神である「雑草(あらくさ)」をテーマに学生が制作した。被災地出身の硬式野球部員も学内で義援金の寄付を呼び掛け、復興を後押ししている。

◎豪雨被害の広島、岡山出身の野球部員が募金

 「あたりまえではなくありがとう」「力強く咲く花のように」―。学生は黄色い草花やクローバーといった力強い野草を優しいタッチで描き、励ましの言葉を添えた。テーマの「雑草」に、困難に遭っても起き上がり、前進するという意味を込めた。裏面には簡単な自己紹介とともに、被災地への思いや、以前訪れた時の思い出もつづった。

 同大がこうした取り組みを始めたのは2011年の東日本大震災直後だ。被災者を癒やすため、絵手紙サークルが同年5月に宮城県石巻、気仙沼両市役所を訪問し、約70枚を届けた。今回は当初、美術の授業で小池さんが絵手紙について講義する予定だったが、連日の報道を受けて急きょ広島、岡山両県に向けて描くことが決まった。
 完成した絵手紙は両県の知事宛てに送った。渋谷理事長は「学生が心を込めて制作した。少しでも気持ちを和らげることができればうれしい」と話した。

 豪雨による土砂災害が相次いだ広島県呉市出身で、同大3年の硬式野球部員、入沢誠吾さん(21)と竹原雄人さん(20)は7月、校内で募金活動を展開した。2人の実家は数週間にわたって断水し、報道で目にする地元は様変わり。少しでも力になりたいと、部員や教職員に協力を呼び掛けて40万円を集めた。31日に日本赤十字社群馬県支部(前橋市)を訪れ、全額寄付する予定だ。

 2人は「今回の災害を通じ、日々の生活が当たり前ではないことに改めて気付かされた。一日も早く復興してほしい」と願った。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事