高山社跡に乾燥場遺構 かまどや排煙管 空気循環する仕組み
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発掘された乾燥場の地下遺構。手前がたき口でかまど、排煙管がつながっている

 世界文化遺産の高山社跡(群馬県藤岡市)の敷地で、繭を乾燥させる「乾燥場」の地下遺構が見つかったことが31日、分かった。明治後期から大正期にかけて作られたとみられるかまどや排煙管があり、空気を循環させる仕組みになっていたとみられる。高山社は空気を流通させる養蚕法「清温育」を全国に広めた施設で、市教委は「清温育の空気流通方法が、乾燥場の空気の循環に影響を与えた可能性がある」としている。

 県立女子大の松浦利隆教授は「高山社が理想の繭の乾燥法を考え、試行錯誤した様子を示す興味深い発見。高山社による蚕の育て方は研究されてきたが、これは未開拓の部分。調査が進めば、高山社に関するストーリーに厚みがでる」と話している。

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