風疹 首都圏で拡大 県内でも警戒を 妊婦や家族に検査呼び掛け
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 風疹の感染者が首都圏を中心に拡大していることを受け、群馬県や医療機関が警戒を強めている。妊婦が感染すると生まれた子どもに白内障や先天性心疾患、難聴など障害が残る恐れがある。県は「妊娠を希望する人や妊婦が身近にいる人は、抗体があるか検査し、ワクチン接種を検討してほしい」と呼び掛けている。

◎県内の患者は未報告も「いつ広がってもおかしくない」

 国立感染症研究所のまとめによると、今年に入り国内の患者報告数は184人(8月19日現在)で、昨年1年間の2倍近くに達している。千葉県と東京都が突出して多く、隣県の埼玉、新潟、長野各県でも確認されている。

 県保健予防課は「県内の患者は報告されていないが、いつ群馬に広がってもおかしくない」と警戒する。県内では全国的に流行した13年に54人が感染し、16年も患者1人が報告されているが、その後の感染例はないという。

 主な症状は発熱や発疹、リンパ節の腫れで、くしゃみなどで広がり、潜伏期間は2~3週間とされる。

 群馬大医学部附属病院(前橋市)の徳江豊・感染制御部長によると、現在ワクチンは定期接種になっているが、30~50代の男性の2割程度は抗体がなく、注意が必要だという。「配偶者ら周囲の人から妊婦に感染する恐れがある。母子手帳などで接種を確認できない人は、医療機関に申し込んでほしい」と話す。

 県は妊娠を希望する女性や配偶者らを対象に、抗体検査を無料で受けられる制度を設けている。感染拡大を防ぐため「風疹が疑われる症状が出たら、事前に医療機関へ電話相談してから受診して」と促している。

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