うま味で地域恩返し 前橋の吉野さん 特製だし作りを無償で伝授

 半世紀にわたって群馬県内でそば店を営んできた経験を生かし、希望者にだしの取り方を無償で教えている。煮干しや昆布、シイタケなどの食材のうま味を引き出す。火は使わず、簡単にできるという。「生きている間に地域に恩返しをしたい」と話す。

 1966年、JR新前橋駅の近くに「そばよし」を開店した。専門学校の講師も務め、多くの生徒を育ててきた。2006年に取引先の不渡りのあおりを受けて自己破産し、店をたたんだ。10年に復活させたものの、持病の糖尿病の悪化で左足を失い、13年に閉店。不屈の精神で、14年にもう一度再出発したが、やけどが原因で16年に右足切断を余儀なくされ、引退を決めた。病院に通院する中で「世の中に恩返しをしたい」という思いが強まった。

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