憤り 再発防止願う 県内 若い命惜しむ声 座間事件容疑者起訴
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座間切断遺体事件の経過
起訴された白石隆浩容疑者が住んでいたアパート。近くには花束が枯れたまま供えられていた=10日、神奈川県座間市

 神奈川県座間市のアパートで男女9人の切断遺体が見つかった事件で、東京地検立川支部が強盗強制性交殺人などの罪で無職、白石隆浩容疑者(27)を起訴した10日、群馬県内の関係者らからは悲惨な事件への憤りや、再発防止を願う声が相次いだ。県教委や県警は再発防止に向けて研修などを実施、尊い命が奪われた悲劇を繰り返さないよう、対策を強化している。

 被害に遭った邑楽郡の女子高校生は昨年8月下旬、神奈川県藤沢市の小田急線片瀬江ノ島駅の改札を出てから行方不明になり、その後、事件に巻き込まれていたことが判明。同じ地域に住む住民らには大きな衝撃が走った。

 当時、報道で事件を知った70代男性は「正直、事件のことは忘れてしまいたい。事件から1年が過ぎたが、遺族をそっとしておいてあげたい」と打ち明ける。「二度と同じような事件が起きないよう、若い子たちが信頼できる人を身近で見つけられる世の中になってほしい」と力を込めた。同じ地域に住む女性は「ひどい事件。犯人は自分の罪の大きさを理解してほしい」と憤った。

 遺族の関係者は「遺族にとっては犯人逮捕の時に出したコメントが全てであり、起訴されたからといって話をするような気持ちになれないのでは」と胸の内をおもんぱかった。

 悲劇を繰り返さないため、再発防止に向けた取り組みも始まっている。県教委は今月23日までの約1カ月間、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を活用した高校生向けの相談事業を試行。開始以降、多くの相談が寄せられているという。教育関係者がインターネット依存症の予防や支援の方法などを学ぶ研修も10月までに県内3カ所で順次開いている。

 身体や生命に危険が及ぶ恐れのある未成年の行方不明者を早期に発見しようと、県警は昨年12月から部署横断型の専門チーム「人身安全対処ユニット」を運用。県警は「親子間のコミュニケーションを図り、子どもの変化を敏感に感じ取ってほしい。不安になった際は、早急に届け出てほしい」としている。

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