ゆるキャラ 選挙疲れ? 県内キャラ GP出場がピークから半減
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イベントに出演するころとん(左)とぐんまちゃん。両キャラの出動件数は高止まりが続いている=9日、前橋市提供

 幅広い世代を巻き込み、全国を席巻したゆるキャラブームが下火になっている。けん引役で現在開催中の「ゆるキャラグランプリ」は今回、群馬県内のエントリー数がピーク時から半減。多くは地域の魅力PR役という“本業”に回帰している。グランプリで優勝した県の「ぐんまちゃん」を筆頭に、知名度が高いキャラの人気が根強い一方、過熱気味の選挙運動が負担にもなっているようだ。

◎ぬまたんちは最高248位 ころとんは29位 一方で初参戦キャラも

 海外を含めたキャラが人気を競うグランプリは11月9日までインターネット投票が行われている。沼田市の「ぬまたんち」は2013~17年まで出場していたが、今年は取りやめた。昨年の248位(ご当地部門)が最高順位で、市の担当者は「毎日の投票や協力を呼び掛ける職員の労力と結果が見合わず、エントリーによる効果もあまり感じられなかった」と選挙運動の負担を理由に挙げる。

 前橋市のころとん(最高・総合29位)も16年以降は出馬しておらず、今年8月には公式ツイッターで「肉ならぬ29位を最後にゆるキャラGPをやめて地道なPRに努めているころー」とつぶやいている。

 一方、昨年誕生した長野原町の「にゃがのはら」は今回初参戦した。後発組として知名度を少しでも上げようと、チラシやポスターを町内に配布して投票の呼び掛けに懸命だ。

 上毛新聞の調べによると、グランプリの県内エントリー数はぐんまちゃんが優勝した14年と翌15年の37体をピークに16年29体、17年26体、今年は17体に減った。全国のエントリー数も、15年の最多1727体に対し、今年は半数近い909体となっている。

 ゆるキャラの効果を疑問視する動きもある。みどり市が8月下旬、公認キャラクターの制作を発表したところ、市議会が「今更作る必要があるのか」などの反対意見を理由に中止を求める方針を決定。その後、方針は撤回され、予定通り制作されることになったが、ブームの一段落を印象づけた騒動となった。ただ、活動のバロメーターとなる着ぐるみの出動件数は、ぐんまちゃんが昨年度900件、ころとんは同107件で、いずれもここ数年の勢いを維持する。

 前橋市の担当者は「一時の爆発的なブームは落ち着いたが、堅くなりがちな行政の文書や行事のワンポイントになっている」と、本業での活躍を評価している。

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