灯籠から転落 中1死亡 神社で祭りの太鼓練習後 最上部外れ下敷きに 高崎
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男子生徒の腹部を直撃した灯籠=19日午前10時25分ごろ、高崎署
男子生徒が転落して先端部分が欠けた灯籠=19日午後0時5分ごろ、高崎市上里見町

 18日午後8時10分ごろ、群馬県高崎市上里見町の下町公民館敷地内の稲荷神社で、境内にある石灯籠(高さ約2.8メートル)に登っていた近くの高崎榛名中1年の男子生徒(13)が転落し、外れた最上部(重さ約53キロ)の下敷きになった。男子生徒は市内の病院に運ばれたが、出血性ショックで約3時間後に死亡した。県警が事故原因を詳しく調べている。

 高崎署などによると当時、神社には小中学生を含めた地元住民約35人が集まり、20、21の両日に開かれる予定の「榛名ふるさと祭り」に向けて太鼓の練習をしていた。

 練習が終わった同8時ごろ、大人が片付けをしていると子どもたちが遊び始めたという。男子生徒が石灯籠に登り、先端部分に手をついて飛び降りようとしたところ、破損したとみられる。灯籠については以前から破損や倒壊の危険を心配する声があったという。

 事故を受け、同校は19日集会を開き、全校生徒に説明。渡辺幹夫校長が「亡くなった男性生徒の分まで頑張ろう」と呼び掛けた。市教委は生徒の心のケアのため、同校にスクールカウンセラーを派遣した。

 榛名ふるさと祭り実行委員会は同日、祭りの中止を決めた。

◎「とてもショック」

 突然の悲報に友人や知人は言葉を失った。

 事故当日、太鼓を指導した男性(75)によると、男子生徒は7日間の練習に全て参加していたという。年下の子どもの面倒見も良く、「まさか亡くなるとは。真面目に練習していたのに…」と肩を落とした。

 現場に居合わせた同校3年の男子生徒(14)は小学生のころに一緒によく遊んだという。「太鼓を演奏する姿をもう一度見たかった」とうつむいた。同級生の男子生徒(13)は「クラスでは誰とでも仲良くしていた。突然のことで驚いている」と言葉少なだった。

 小学生の時に所属していた少年野球チームの監督(41)は、内野手としてプレーする姿を今でも鮮明に覚えている。卒業後も練習に訪れていたとし、「とてもショックで言葉にならない」と目を赤くしていた。

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