《現場発》国道18号碓氷バイパスの水玉模様 実際に走ってみた
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国道18号碓氷バイパスにペイントされた路面標示=安中市松井田町

 車両の速度を抑えて事故防止につなげようと、国土交通省高崎河川国道事務所が安中市の国道18号碓氷バイパスに水玉模様の路面標示をペイントした。ドライバーの視覚に働き掛けて無意識に減速を促す効果があるといい、一般道では全国初の試み。運転席からはどんな風に見えるのか。実際に道路を走行した。(安中支局 落合琢磨)

◎「これがあの水玉か」/「少し速度が出過ぎているのかな」

 現場は長野県方面へ向かう片側1車線(登坂車線がある区間は2車線)の上り坂。軽乗用車でバイパスを進むと、連続するカーブの先に白い水玉模様が見えてきた。指定速度は50キロ。水玉が次々と目に入ってくるが、アクセルを緩めるほどスピードが出ているような感覚にはならなかった。

 路面標示は「オプティカルドットシステム」という手法。約1.4キロ区間に、幅23センチ、長さ90センチの水玉模様が描かれている。

 同事務所によると、水玉自体に速度抑制の効果はなく、模様の間隔を次第に狭めることに意味があるという。カーブに入る直前の直線では間隔が12.4メートル、きついカーブが連続する所では6.9メートルまで狭まる。同じ速度で走っていても、模様を細かく連続させることで、スピードが上がったように感じさせる仕組みだ。

 では、効果を感じにくかったのはなぜだろう。同事務所に尋ねると「大型車の事故が多発している区間のため、トラックなどの高い運転席からの角度を元に計算している」との説明。乗用車の視点では元から間隔が詰まって見え、効果を十分に感じにくいのかもしれない。

 ドライバーの反応はさまざまだ。頻繁に通行するという市内の30代男性は「これがあの水玉か、と思う程度」。一方、50代のトラック運転手は「少し速度が出過ぎているのかな、という感じがした」と効果を実感した様子だった。

 安中署によると、付近では2014年から今年にかけて24件の車両事故が発生。このうち、トラックやトレーラーの事故は7件で、速度超過による横転や荷崩れがあった。同署交通課は「重い車両で登坂車線を登るため、アクセルを踏み込んで速度が出すぎてしまうのでは」と分析する。

 首都高速道路は07年に同様のシステムを採用。最大で約30%の速度抑制効果があったとしている。

 同事務所は今後、トラックなどに搭載される運行記録計(タコグラフ)などを分析して効果を検証する。同事務所は「普通車にもどれだけ効果が出るか。成果を検証したい」としている。

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