《記者めーる》働きやすい職場づくり 一言に思いやりを
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 「女子会、行ってらっしゃい」。群馬県の渋川市内で開かれた女性対象の会議に向かおうとした20代女性は、男性上司からこう声を掛けられた。女性同士が仕事として話し合う場を“女子会”と表されたことに違和感を覚えたという。

 会議は女性が働きやすい職場づくりのために開かれ、地元の警察や消防、自衛隊などから28人が参加した。この言葉に悪意はないと多くの人が捉えたが、職場によって、女性への配慮が大きく異なると実感する人が目立った。

 就業時間の終了時に、男性が子育て中の女性に早い帰宅を促す職場がある一方、周囲が残業する中で帰るのは肩身が狭いという意見も出た。管理職のある女性は、自身の経験を尺度に、子育てをする後輩に無理な要求をしてしまったと嫌悪感を抱いたと振り返った。

 何げない言葉は、仲間が快適に働けることにも、窮屈になることにもつながる。会議に参加した旅館経営の女性(42)は、従業員が子どもの発熱などで早退するケースがあり、やりくりに頭を悩ませることもあると率直に打ち明けた。その上で「配慮の必要な人の意見を聞き、一緒に働いていくにはどうしたらいいか考えることが重要」と提言した。

 人手不足感が強まる中、多様な人が働き続けられる環境を整えることが組織を強くするはずだ。勤務制度の充実だけでなく、相手を思いやる言葉が飛び交う場が増えることを願う。(渋川支局 藤田賢)

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