心地良くて下らなかったの? 住宅街の川に天然アユ 前橋・総社町
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 群馬県前橋市総社町の住宅街を流れる午王頭(ごうず)川で11月、複数の天然アユが確認され、地元漁業関係者の間で話題になっている。清流を好むとされるアユが、住宅地周辺の小川で大量発見されるのは珍しいという。

 見つかったのは午王頭川に架かる植野橋付近。11月19日、群馬漁業協同組合の大嶋進一組合長が水中の魚群を確認した。26日に県水産試験場がオスとメスを1匹ずつ採取して調べ、体長約20センチの成魚のアユと断定。メスは卵を持っていた。

 付近の川幅は約3メートル、水深は約1メートル。試験場によると、辺りでは5月下旬にアユが遡上(そじょう)するが、この時季は下流で産卵末期を迎えている。久下敏宏主席研究員(56)は「発見場所は自然環境が良く、水質改善の兆しも見られる。住宅街で天敵のカワウも近付きにくく、居心地が良く川を下らなかったのではないか」と推測する。今季のアユの豊漁が影響した可能性もある。

 大嶋組合長は「住民に身近な地域資源として保全し、観光振興などにもつなげたい」と話している。

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