夢は高原でキャビア チョウザメ養殖 キャベツに続く嬬恋名産に
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から揚げや茶わん蒸しなどチョウザメの魚肉を使用した料理が並んだ試食会

 キャベツに続く新たな特産品を生み出そうと、群馬県嬬恋村がチョウザメの養殖実験に取り組んでいる。村内の養魚池で地域住民が中心となって飼育。11月下旬には宿泊施設などの関係者を招き、魚肉のさばき方や調理方法を学んでもらう調理・試食講習会を開いた。世界三大珍味の一つとして知られる塩漬け卵「キャビア」の生産も視野に入れ、商品化に力を入れている。

◎湧き水掛け流しで臭みなく良質に

 使われなくなった同村大笹の養魚池2カ所を利用し、現在、約150匹の稚魚や成魚を飼育。チョウザメ養殖と農産物の水耕栽培に取り組む「飯島アクアポニクス」(茨城県つくば市)の飯島朗代表の指導を受けながら、村地域おこし協力隊やシルバー人材センターのメンバーが餌やりなどを担当している。

 飯島代表によると、養魚池には近くの湧き水を掛け流しで使用している。これにより臭みがなく、良質な個体が育っているという。ただ、水温が低いためキャビアの生産には10~15年かかる見込み。まずは刺し身や揚げ物、村特産のキャベツと合わせたギョーザなど多様な調理方法で、魚肉を市場に進出させたい考えだ。

 試食会での参加者の感想は「おおむね好評」(村担当者)。今後は商品化への準備を加速させる方針で、村内のほか、長野県軽井沢町のホテルなどにも売り込んでいく。養殖を民間業者に移行させたり、クレソンの水耕栽培に取りかかったりする考えもある。担当者は「民間への移行が大きな目標。良質な魚肉をPRし新たな特産品にしたい」と話している。

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