ダンプに落下 運転手死亡 深谷の旧上武大橋 橋桁衝突
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旧上武大橋の歩道の橋桁の一部が落下し、下敷きになったダンプカー=15日午後3時36分、埼玉県深谷市(共同通信社ヘリから)

 15日午前10時35分ごろ、群馬、埼玉両県境の利根川に架かる解体中の旧上武大橋にダンプカーが衝突、橋桁の一部が落下し、ダンプカーが下敷きになった。埼玉県警深谷署によると、運転していた栃木県日光市土沢、会社員、野口和宏さん(58)が閉じ込められ、現場で死亡が確認された。他に巻き込まれた人はいない。

 同署によると、現場は伊勢崎市と結ぶ旧上武大橋の深谷市側。落下した橋桁は長さ約50メートル、重さ約52トン。ダンプカーは解体工事のため土砂を運搬していた。橋の下を通過する際、荷台を上げた状態だったため衝突したとみて調べている。

 事故現場では同僚らが救出作業を見守った。事故当時、約200メートル離れた場所にいた男性(19)は「『ドーン』と大きい音を聞き、駆け付けたら運転席がつぶされていた。ご家族は泣き崩れていた。どうか無事でいてほしい」と祈った。

 上武大橋をよく通るという近くの男性(85)は「ようやく新しい橋が完成し、あとは古い橋を撤去するだけだった。事故が起きてしまい残念」と話した。

 埼玉県によると、旧上武大橋は車道と歩道の2本からなり、落下したのは歩道の橋桁。車道の橋には太平洋戦争末期に米軍機の機銃掃射による弾痕とみられる貫通穴があり、伊勢崎、深谷両市民の「上武大橋を語り継ぐ会」が保存を求めて活動している。

 新しい橋が8月末に全面開通し、解体中だった。

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