産後も禁煙続けて 母子健康へ支援団体 群大、自治体、企業が連携
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吉見さんの講演に耳を傾ける参加者

 妊娠を機にたばこをやめた女性の禁煙継続を支援してたばこの害から母子を守ろうと、産学官民が連携して産後の禁煙を支援する団体「禁煙継続支援ネットワーク」(通称・WOMB(ウーム)ネット)を設立し、キックオフミーティングが15日、群馬県前橋市の群馬大荒牧キャンパスで開かれた。

 ウームネットは同大大学院保健学研究科の篠崎博光教授の研究を核とし、同大をはじめとする県内の大学、自治体、企業、養護教諭有志らでつくるぐんま思春期研究会などの民間団体の計47団体で設立。個人も約50人が参加している。

 この日の会合には関係者45人が参加した。設立趣旨を説明した篠崎教授は、妊娠を機に禁煙をした女性の42%が出産後に喫煙を再開している調査結果や、夫の禁煙率が著しく低いことなどを示し、禁煙の継続を後押しする環境整備の重要性を指摘。「社会全体で禁煙継続を支え、受動喫煙のない文化をつくっていく」と強調した。

 設立を記念し、国立がん研究センターたばこ政策支援部の吉見逸郎さんが特別講演を行い、「たばこは嗜好(しこう)品と言われる一方、約3割がやめたいと思いながら続けている」と説明。「禁煙は個人だけの問題ではない。ありそうでなかった先駆的なネットワークだ」と期待を寄せた。

 ウームネットは今後、ロゴ作りや禁煙サポーター養成など市民参加型の啓発プロジェクト、シンポジウム開催、家庭や職場で使える教材作成などに取り組む方針だ。問い合わせは同ネットワーク事務局(電話027・220・8970)へ。

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