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三山春秋

2017/04/25【三山春秋】 館林市のつつじが岡公園のツツジが今季の最盛期を…

 
 ▼館林市のつつじが岡公園のツツジが今季の最盛期を迎えた。赤や紫、薄紅色と花々が咲き、城沼と織りなす風景は見事だ。大勢の花見客が訪れ、一年で最もにぎわう

 ▼かつて館林市内にはもう一つのツツジの名所があった。同市多々良地区の松林一帯で、「毛氈(もうせん)山」と呼ばれていた。江戸時代に描かれた重要文化財「館林道見取絵図」にも載り、大正時代には近隣小学校の人気の遠足地だった

 ▼しかし、開墾や盗掘、人の手が入らなくなると荒れ始めた。やぶが生い茂るようになり、昭和30年代中ごろにはツツジの姿が消えてしまった

 ▼当時の姿を取り戻そうと、1997年から地元有志の手で復活事業が進められている。これまでに約1800株を植え、定期的に手入れを施し、近年は根付いたツツジの一部が毎年花を咲かせるようになった

 ▼つつじが岡公園の先駆けとなった「躑躅(つつじ)ケ岡」は、500年以上も前からツツジが自生していた。江戸時代には歴代の館林藩主の手で保護され、明治以降も地域住民や行政の手で守られてきた。今では約50種1万株に及ぶ。市は今年1月、「つつじを愛し保護する条例」を施行して保護の機運を高めようと努めている

 ▼何世代も受け継がれた 先人の努力が今年も 美しい花を咲かせている。花の素晴らしさとともに、歴史に思いをはせながら楽しみたい。

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