上毛新聞プレーバック

伝書鳩を飼ってください 1931(昭和6)年8月17日

本社後援、前橋はとの會主催にかゝる「傳書鳩の講演と映画の夕べ」は十五日(略)開催されたが折柄の藪入りの夜を納涼氣分を満喫すべく参會者は立錐の余地もなく詰め掛け空前の盛況を呈した。

中野の陸軍通信学校教官が講師を務め、陸軍秘蔵の伝書鳩に関する映画を上映した後、通信や薬の運搬、偵察のための写真撮影に有効であると強調し民間での飼育を呼び掛けた。通信インフラが未整備なこの時代、伝書鳩はさまざまな分野で重用された。本社でも活用しており、校正係として勤務していた詩人、草野心平は鳩の飼育も担当した。