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平野部の杉ピンチ 1990(平成2)年4月13日

国は酸性雨被害の実態を把握するため、本年度から五カ年計画で全国千二百カ所の森林でモニタリング調査を実施するが、県ではこの調査に対応し、県内平野部全域で大規模な「杉の衰退実態調査」に乗り出す。

花粉症の原因として疎まれるが、スギもまた大気汚染の被害者。車の排ガスなどの影響で全国的に枯死が進み、1990年の実態調査によると、県内の調査対象地域の4分の1で衰退が進行していたことが判明した。樹齢400年の「安中原市の杉並木」では、33年の国天然記念物指定時に300本以上あった古木が現在は13本に減った。