上毛新聞プレーバック

渡辺久ノーヒットノーラン 1996(平成8)年6月12日

お嬢さんが二人もいる父親が、マウンド上で何度も跳びはねる姿はまるで子供のようだった。渡辺久がプロ十三年目にして初めて味わうノーヒットノーランの快感が体を自然にそうさせた。クライマックスの九回。

西武の渡辺久信投手がイチロー擁するオリックスを相手にノーヒットノーランを達成した。6年前には日本ハム戦で11回1死まで無安打を続けながら打線の援護がなく快挙を逃していた。前橋工高3年夏は延長11回、自らの押し出し四球でサヨナラ負け。ドラフト1位で西武入団。最多勝を3度獲得。台湾球界を経て古巣の監督となり日本一に輝いた。