群馬が過去最高2位 都道府県対抗男子駅伝 
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2位の表彰を受ける群馬=広島国際会議場 
2位でゴールする群馬のアンカー牧良輔選手(SUBARU)=広島市・平和記念公園前
群馬の2区塩原(中之条中、左)から3区塩尻(順大)にたすきをつなぐ。塩尻は区間賞の走りを見せた=広島市・第2中継所(海老園交差点)

 第24回全国都道府県対抗男子駅伝は20日、広島市の平和記念公園前を発着点とする7区間48キロで行われ、群馬は2時間20分18秒で過去最高の2位に入った。入賞は6年連続。

 主将の3区塩尻和也選手(順天堂大、伊勢崎清明高出身)が学生トップランナーの底力を示し、8人抜きの区間賞で首位に立ち、群馬がレースをリードした。順位を一つ下げた直後、中学生区間の6区堀口花道選手(甘楽中)が区間賞の快走で再びトップに浮上。アンカー7区で福島にかわされたものの、2014年の3位を上回った。

 群馬は着実に力を蓄え、同年から3位、4位、7位、6位、5位と5年連続入賞を重ねていた。

◎1区で流れ 全員が役割

 群馬のアンカー牧良輔=SUBARU(スバル)=は右手でガッツポーズをつくってゴールラインを駆け抜けた。区間の途中で一時3位まで後退したが、終盤に1人抜き返して4秒差で2位を死守。「優勝を目指した中で2位は残念。でも過去最高成績はうれしい」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 チームへの貢献を第一に考えた。7・5キロで福島に並ばれ、徐々に後退したが「過去最高順位を確保しようと切り替えた」。次に追ってきた長野の後ろに付いて余力を残し、残り1・2キロで前に出た。「離れてくれたのでいけると思った」とチーム最年長らしい駆け引きを演じた。

 牧が象徴するように、全員が役割に徹した。2区以降で勝負をかける布陣だっただけに、最初のポイントは1区北村光(樹徳高)がいかに踏ん張るか。理想は先頭から20秒以内の中継。北村は「集団がスローペースだったのでラスト1キロでいこう」と最後まで集中力を発揮し、想定を上回る1位と9秒差でつないだ。

 これで起点ができた。3区塩尻和也(順大、伊勢崎清明高出身)が貫禄の走りで先頭を奪い、石田洸介(農大二高)も「とにかく攻めて後続を引き離す」と区間3位で続いた。以降も粘り強くつないだところに、チームとしての強さがあった。

 奥谷亘監督が「塩尻が起点のチーム」と言うように、エースが加わってから連続入賞が始まり、各世代の選手も年々成長してきた。「99点の出来だが、勝つにはもう1点。塩尻をもっと生かせるよう全体がレベルアップしたい」。この流れの先に、栄光の瞬間がありそうだ。

◎6区・堀口快走 区間賞

 群馬は5区で2位に後退したが、6区堀口花道(甘楽中)は「逆にやってやろうと思った。とにかく前に出ようとモチベーションが上がった」。早々に先頭を奪い、8分35秒の区間賞の走りで貢献した。

 1位福島と9秒差でスタート。わずか400メートルで並んだ。中盤はやや抑えながらも後続と差を広げ、「きつくても走り抜く」と残り400メートルで再び加速。福島との差を25秒に広げて中継し、「いい走りができて区間賞も取れた。群馬の2位もうれしい」と達成感に浸った。

 ジュニアオリンピック陸上男子A(15歳)3000メートルで2位に入った実力者。この駅伝は初出場で、「群馬を背負っている意識で走れた」と責任感も強い。進学先は県内の高校を志望し「高校でも長距離を頑張り、インターハイで結果を残したい」と意欲を示した。

◎塩尻貫禄8人抜き 地方で圧倒 区間賞

 主将として期待に応えた。群馬の3区塩尻和也(順大、伊勢崎清明高出身)は8人抜き、2位に25秒差をつける圧巻の走りで区間賞を獲得。「(箱根駅伝から)いかにコンディションをつくるかがテーマだった。しっかりできた」と胸を張った。

 トップと12秒差の9位でスタートし、リズムの変わらない走りでじわじわと順位を上げた。8・5キロの短い区間だけに「どの選手も前半は速く入ってくると思っていた。追いつくのに多少時間が掛かっても、後半にかけて順位を上げられれば」と焦りはなかった。

 3・35キロで先頭集団に追い付き、そのまま前に出た。「休んでけん制するより、そのまま行った方がタイムとしてもその後の流れとしてもいいかなと」。地力で他を圧倒した。

 大学卒業で来年以降は他の都道府県代表で走る可能性もある。どこの所属でも貢献する意思を示し「群馬で出ることになれば、郷土のために走る」と穏やかに話した。

【群馬 個人成績】
▽1区(7キロ)
 ⓬北村 光⑫20分41秒
▽2区(3キロ)
 ❾塩原 匠⑪8分49秒
▽3区(8.5キロ)
 ❶塩尻和也①23分55秒
▽4区(5キロ)
 ❶石田洸介③14分21秒
▽5区(8.5キロ)
 ❷大沢佑介(25)25分43秒
▽6区(3キロ)
 ❶堀口花道①8分35秒
▽7区(13キロ)
 ❷牧 良輔⑩38分14秒
※白抜き数字は総合順位、丸数字は区間順位

【レース経過】
 群馬は1区北村がトップから9秒差、12位で発進し、2区塩原が順位を上げて9位で中継。大黒柱の3区塩尻が8人抜きでトップに躍り出て2位に25秒差をつけると、4区石田も区間3位の力走で続き、リードを保った。5区で一度は2位に後退したが6区の堀口が区間賞で再び群馬を首位に押し上げ、2位に25秒差をつけた。だが最長の最終7区中盤すぎ、区間賞を獲得した福島のアンカーに逆転を許し、ゴールは2位だった。

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