女子の健大高崎 常磐の18連覇阻止しV 県高校駅伝
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
女子 区間新の走りで優勝のゴールテープを切る健大高崎のアンカー林=伊勢崎市陸上競技場前
男子 エースが集う1区でトップに立った千明(右)からたすきを受け、走り出す農大二2区の松本=第1中継所
女子 常磐4区の樋口(左)から2位でたすきを受け、走り出す塚越=第4中継所

 全国高校駅伝(12月24日、京都)の出場権を懸けた第52回県高校総体駅伝競走の部が29日、伊勢崎市の華蔵寺公園運動施設周辺コースで行われ、女子(5区間、21.0975キロ)は健大高崎が1時間11分4秒で前回まで17連覇していた常磐を抑え、前身の群女短附時代を含めて21年ぶり13度目(校名変更後は初)の優勝を飾った。男子(7区間、42.195キロ)は農大二が2時間8分29秒で3年連続27度目の頂点に立った。男女とも優勝校が全国大会、上位6校が関東大会(11月18日、山梨)に出場する。

 【女子総合成績】
 (1)健大高崎 1時間11分4秒
 (2)常  磐 1時間13分9秒
 (3)前橋育英 1時間15分12秒
 (4)新島学園 1時間16分3秒
 (5)中 之 条 1時間18分59秒
 (6)市 前 橋 1時間19分29秒

◎3区で首位 追随許さず…健大高崎
 健大高崎のアンカー、林英麻が公園内の最後の直線に入った。小柄な体が見る見る近づき、沿道からの声援に笑顔がはじける。右手の「1」を天に突き上げてゴールテープを切ると、帰りを待っていたメンバーと抱き合って喜んだ。悲願達成の瞬間だった。

 3年生は常磐を倒すために健大を選んだと言っても過言ではない。全国中学校大会(全中)1500メートルで3位の林、同5位の不破亜莉珠、同9位の八田ももから同学年の県内トップクラスが集結。それでも不破が靱帯じんたい断裂で長期離脱を余儀なくされたこともあり、過去2年は女王の牙城を崩せず2位に甘んじた。

 前回大会後、選手たちは北田初男監督にあらためて「常磐と勝負したい」と直訴し、最大の目標を駅伝に設定した。林や不破を筆頭に、中距離が専門の八田も「個人の結果より駅伝で勝つこと」を重視してスピード系よりも長い距離を走る練習を重ねた。

 迎えた直接対決。「今の状態なら走れるよ」と指揮官に背中を押され、最長の1区に入った不破はトップと4秒差の2位で、常磐を55秒リードした。ただ一人の2年生、森尻真優が2区で粘り、3区の関口美都主将が前半で首位に立った。4区の八田が後続との差を広げてたすきをつなぐと、林が区間新の快走で追随を許さなかった。

 部室には1年時に不破が代表して「都大路」と書いた張り紙がある。少しだけ色あせた半紙とは逆に、約2年の時を経て最高の輝きを放った健大メンバー。林は「みんなで頑張ってきたのでうれしい。全国では一つでも上の順位を目指す」と憧れの舞台を心待ちにした。(佐藤秀樹)

 【男子総合成績】
 (1)農 大 二 2時間8分29秒
 (2)樹  徳 2時間10分8秒
 (3)前橋育英 2時間11分31秒
 (4)健大高崎 2時間14分12秒
 (5)中 之 条 2時間14分38秒
 (6)高  崎 2時間16分49秒

◎男子は農大二が3連覇 昨年の記録3分短縮
 貫禄の3連覇だ。農大二はスタートから一度もトップを譲らず、西山和弥(東洋大)を擁した前回大会の記録を3分近く縮めた。それでも全国8位以内を見据える選手たちに満足した様子はなく、松本光太郎主将は「まずは一安心だが目標タイムに及ばず、まだまだ力不足」と話した。

 インターハイに出場した二枚看板、千明龍之佑と栗原啓吾が実力を発揮し、3年生3人が前半3区間で2位に1分差をつけた。1年生も負けじと伊井修司が3番目に長い4区で2位となり、5区小林政澄と6区宗像直輝はともに区間賞。アンカーの2年生、小林龍太も区間2位で差を広げた。

 夏に御嶽山で例年より長い8泊9日の合宿を行って心身ともに鍛えたが、9月のしらかわ駅伝(福島)では学法石川(同)や仙台育英(宮城)といった強豪に完敗。1キロの設定タイムを3分5~10秒から2分55秒に上方修正し、走力強化に励んできた。

 城戸口直樹監督は「(千明、栗原以外は)誰が走ってもおかしくなかった」と層が厚くなっていることに手応えを示しつつも「仕上がりは5割」とした。選手も痛感しており、エース千明は「そこそこではだめ。大事なレースで100%の力を出せるよう、練習したい」と全国に備えた。

◎主力選手欠場 連勝がストップ…常磐
 女子の常磐はエース坂尻有花主将ら主力3人がけがで欠場したことが響き、連勝は17でストップした。万全の状態なら勝敗は分からなかったが、高木雅一監督は「負けは負け。一から出直します」と話した。

 序盤で出遅れる苦しい展開の中、必死に前を追った。2年の2区阪下玖瑠美が追い上げの口火を切り、ともに1年の3区山脇きららと4区樋口穏紅が意地の区間賞で2位まで浮上。しかし、ライバルの背中は遠かった。

 右足の疲労骨折が完治しなかった坂尻主将は「自分の責任。1、2年生は思い詰めないでほしい」と後輩を気遣った。阪下は「3年生を全国に連れていってあげたかった。来年は絶対優勝する」と再起を誓った。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事