プロ野球ドラフト会議 群馬県関係は西武、巨人が3人を指名
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
西武の帽子をかぶり、右手でライオンズの頭文字のLポーズをつくる宮川
(上から)チームメートに肩車で祝福される井上=前橋商高、西武から5位指名を受けた柘植

 プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)は17日、東京都内のホテルで行われ、群馬県関係は東芝の本格派右腕、宮川哲投手(上武大出身)は、外れ1位で巨人と競合した西武が交渉権を獲得した。前橋商高の井上温大はると投手は巨人に4位、ホンダ鈴鹿の柘植世那せな捕手(健大高崎高出身)は西武に5位指名された。

◎雌伏2年「全てが成長」…東芝・宮川哲
 上武大卒業時の指名漏れから2年。雌伏の時を経て、宮川が西武から1位指名を受けた。横浜市内の東芝野球部のクラブハウスで行われた会見で「二度と悔しい思いはしたくないと思って、ずっとやってきた」と喜びをかみしめた。

 最速154キロの直球が武器の本格派右腕。カットボールやカーブ、フォークなど変化球も多彩で、今季は都市対抗野球2試合で先発を任された。元は外野手だったが、上武大で投手に専念し、明治神宮大会や全日本大学選手権を経験した。

 大学4年時のドラフト会議では同期の島田海吏(阪神)や石井将希(同)が指名の会見に臨む中、寮に一人戻った。「自分には野球しかない」とプロ入りを改めて決意。力任せだったフォームの改造に取り組み「球の切れ、スピード全てが成長した」と確かな手応えを得て、この日を迎えた。

 大学3年当時に上武大の谷口英規監督にプロ入りできる可能性を示され、プロを意識した。谷口監督は「こだわりの真っすぐを生かした投球で勝負してほしい」とエールを送った。

 西武では即戦力の期待がかかる。「先発、中継ぎ、抑え。どこでもいく準備はしている。大事なところを任させる投手になりたい」と力強く語った。

 みやがわ・てつ 1995年10月生まれ。24歳。奈良生駒南中(生駒ボーイズ)―東海大山形高―上武大出身。177センチ、83キロ。右投げ右打ち。上武大4年時に関甲新1部で2季連続最多勝。

◎「3、4年目で10勝を」…前橋商業高・井上温大
 17日のプロ野球ドラフト会議で前橋商高の井上温大投手が巨人から4位指名された瞬間、同級生らが集まった学校の一室に割れるような歓声が響いた。緊張気味だった井上も満面の笑みで仲間と握手。会見で「もう少し低い順位だと思っていたので驚いている」と再び頬を緩めた。前橋商高からのプロ指名は、2010年の後藤駿太外野手(オリックス)以来、9年ぶりとなった。

 中学当時は目立つ存在ではなかった。「高校でエースになれるかな」と不安を感じたこともある。ただ、住吉信篤監督は柔らかい腕の使い方に伸びしろを感じ、1年秋から登板させ続けた。体ができた今春開花し、一気にプロの注目を集めた。

 最速146キロの直球と決め球のスライダーが武器。プロでの目標を「球速150キロは出したい。3、4年目で10勝を挙げたい」と語る。いずれ可能性がある後藤との対戦について「先輩だが、絶対負けないという気持ちで抑えたい」と楽しみな様子。父、典之さん(45)も「いずれ左の先発陣の一角に」と背中を押した。

 いのうえ・はると 2001年5月生まれ、18歳。175センチ、72キロ。左投げ左打ち。今年夏の全国高校選手権群馬大会で準優勝。

◎勝負強い打撃 プロでも自信…ホンダ鈴鹿・柘植世那
 西武から5位指名を受けた柘植世那捕手(ホンダ鈴鹿、健大高崎高出身)は「うれしさとほっとした気持ちの両方」と語った。球を受けてみたい投手に、同じホンダ鈴鹿から3年前に西武入りした平井克典投手を挙げ「プロに入ってどんな球を投げるようになったのか知りたい」と話した。

 高校通算32本塁打の強打は健在。高校から社会人に進んで4年間プレーし、「対応力がついた。勝負強い打撃力はプロでも生きる」と自信を持つ。高校時代を振り返り、「今でも教えがしみついている。青柳(博文)監督に感謝を伝えたい」と話した。

 つげ・せな 1997年6月生まれ、22歳。右投げ右打ち。高崎矢中中―健大高崎高出身。健大高崎高時代、甲子園に3度出場。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事