夏の甲子園V 元前橋育英ナインの田村ハヤト プロレスデビュー
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「自分の色を出したい」と話す田村

 2013年夏の全国高校野球選手権で初優勝した前橋育英高の元甲子園球児、田村ハヤト(24)がプロレスデビューを飾った。けがで野球をあきらめ、憧れだった舞台に活躍の場を求めた。前橋育英高の快進撃を支えた堅守を例えに「『攻撃的な守備』で暴れたい」とリング上で最強を目指す。
 

◎マットの世界で最強へ

 田村は9月に東京・後楽園ホールで行われた、新団体「JUST TAP OUT」の旗揚げ第2戦でデビュー。師匠のTAKAみちのくを相手に、タックルやフロントネックロックを繰り出した。試合は惜しくも敗れ、「途中で顎が外れたし、周りが見えなかった」と振り返った。

 前橋育英高は高橋光成投手(現西武)を擁して夏の甲子園初出場。左翼のレギュラーだった田村は3回戦の横浜(神奈川)戦と決勝の延岡学園(宮崎)戦で豪快な本塁打を放ち、初優勝に大きく貢献した。

 卒業後は国際武道大に進学し、野球を続けたが、右肘の古傷を再発、断念して退学。高校時代に新日本プロレスを観戦して感銘を受けたこともあり、マットの世界を次の道に選んだ。

 総合格闘技でプロの試合に出場したり、アマチュアのレスリングを特訓するなど肉体改造に着手。およそ2年間で体重を高校時代から30キロ以上も増量した。レスラーとして観客を楽しませるため、人力車のアルバイトでコミュニケーション力も学んだ。

 憧れだった新日のテストを受けたが、2年連続不合格。若手選手の活躍の場として旗揚げされた新団体を知り、代表のTAKAに直訴して練習生となった。すでに体は仕上がっており、入門からおよそ3カ月のスピードデビューだった。

 デビュー戦を観戦したという前橋育英高の荒井直樹監督は「コンタクトスポーツをやっていなかった分、親のような気持ちで心配だった。甲子園で2本も本塁打を打っているし、何か『持っている』と思う」と活躍に太鼓判を押した。

 田村は「将来は新日から『来てくれ』と呼ばれる選手になることが目標。ゆくゆくは世界で活躍したいし、プロレス熱の高い地元の群馬でも大会を開きたい」と意欲を燃やしている。

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