《中町公祐コラム アフリカダイアリー》片道10時間のバス移動
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ザンビア・ゼスコに所属する中町公祐選手(写真は2015年12月23日、正田醤油スタジアム群馬)

 8月末から、ザンビアの新シーズンがスタートしました。目標の一つにしていたアフリカチャンピオンズリーグにも出場することができました。私はサッカー選手として新たな生き方を示そうとアフリカに来たので、この出場は欧州で成功する日本人とは少し違うやり方。チャレンジすることに大きな意義があることだと思います。

 広大なアフリカでは移動するのも一苦労です。片道10時間のバス移動は当たり前。地元を朝6時に出発し、深夜遅くに現地へ到着したかと思えば、翌日は朝9時から激しい練習を行ったりします。日本ならば体調を考慮しますが、こちらは移動時間を休憩だと思っている所があるようです。

 普段の練習時間も長く、1回で2時間から2時間半はあります。突然予定が変更されることもしばしば。試合翌日がオフがどうかは、試合日に分かります。あまり予定を決め付けないのが気質のようです。

 選手のフィジカルが強いのは想像通り。これまでと戦術の違いに戸惑いがあります。チーム戦術はありますが、それぞれの自己主張が強い。技術は高いのですが、協力し合って試合を進めるという感覚はあまりない。そういうやり方として受け止めなくてはいけないかもしれません。

 私は参加することができませんでしたが、今夏、横浜市で第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が開催されました。日本がアフリカの発展について話し合う会議で、普段アフリカに目が向かない人も名前を聞いたのではでしょうか。次回は2022年にアフリカで開催されます。これに合わせて、みなとみらいにある国際協力機構(JICA)横浜で、私のNPO法人Pass Onの活動を紹介しています。是非立ち寄ってください。

 ザンビア国内では「マザーシェルター」の設置に動いています。国内の貧困地域では衛生状態が良くありません。大きな病院も近くにないため、妊婦や生まれてくる子どもたちが健康に過ごせるよう手助けする施設です。私がサッカーで活躍することで、この活動を多くの人に知ってもらい、アフリカの現状を伝えるきっかけになればと思います。(ザンビア・ゼスコ所属、高崎高出身)

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