女子ソフトU―17アジア杯、日本Vに貢献 さらなる成長を
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MVPと最優秀打者に選ばれた高崎商高の高橋。日体大で競技を続けるため3年の今も練習は欠かさない=高崎商高グラウンド
3試合に出場し、日本の優勝に貢献した市太田高の樋口。春からは大学で全国制覇を目指す=市太田高

 女子ソフトボールの第8回U―17(17歳以下)アジアカップ(11月5~9日、中国)に、群馬県の高橋舞里(高崎商高3年)と樋口愛莉(市太田高3年)の両野手が日本代表で出場し、アジア制覇に貢献した。1次ラウンドA組の日本は3戦全勝でスーパーラウンドに進出。フィリピンと台湾を続けて下し、王者の座を守った。高橋は優勝を懸けた台湾との一戦で勝ち越し適時打を放ち、MVPと最優秀打者に選ばれた。

◎高橋舞里 勝負強い打撃フル代表へ一歩
 日本が4戦無敗で迎えた最終・台湾戦。3―3の同点に追い付いた後の2死三塁で、7番高橋が打席に入った。勝ち越し機にも落ち着いていた。「革の球はバットを振るのではなく、内から外へ押し出すイメージでミートする」ことを意識。100キロを超える速球派投手の4球目の外角直球を、きれいに中前へはじき返した。

 4月に行った代表選考会の参加理由は「もっと上の舞台で戦いたい」。だが、周りの選手のレベルの高さに圧倒された。「選考を通じていい経験ができた」。そう自身の気持ちを整理していたところに、ジャパン入りの朗報が届いた。俊足を生かした守備範囲の広さと肩の強さが評価され、先発中堅として起用された。

 「素人のような選手だった」。高崎商高で指導する柳田良一監督は、入学してきた2年前の春を振り返る。中学で競技生活をスタートさせたが、高校入学時には全国で戦える力は備わっていなかった。トレーニングと食事管理で体重を10キロ以上増量。持ち前の運動能力の高さと明晰めいせきな頭脳で、年代別代表の中核を担うまでに成長した。

 春から強豪の日体大でさらなる成長を志す。今大会の成績で日本が出場権を獲得した、来年の女子U―18ワールドカップ(W杯)出場も目指すが「まずはチームでのレギュラー定着を優先する」。フル代表への道を確実に歩んでいく。

 たかはし・まいり 2002年1月生まれ、渋川北中出身。小学2年で野球を始め、中学でソフトボールに転向した。5人きょうだいの4番目。好きなアーティストは「WANIMA」。将来の夢は体育教師。161センチ。

◎樋口愛莉 控えの切り札攻守に存在感
 1次ラウンドのインド戦。三回裏2死二塁、追加点の好機で代打に立った樋口は初球を見逃した。「びびって手が出なかった」。全国を知る強打者も初の国際大会に震えた。ただ、気持ちを的確に整えられるのが強み。「次は詰まらせる内角か」。読み通りの球を上から強打すると、鋭い打球は左翼線へ。一心に駆け回り、ヘッドスライディングで三塁を陥れた。

 「自分の現在地を知っておきたい」とアジアカップの代表選考会に挑戦。初めて日の丸のユニフォームに手が届いた。遊撃は競争が激しく、先発を勝ち取れなかった。それでも「いつでも出られる準備は続けた」。使い慣れない革の球の違和感を入念な送球練習で取り除き、海外の大型投手対策も図った。

 3試合に途中出場。フィリピン戦は四回表に守備に就き、「代わった直後に球が来る」との予感が当たり、打球を華麗にさばいてみせた。インド戦で記録した価値ある打点1も、事前準備のたまものだ。

 日本福祉大(愛知)に進学し、強化が進むソフトボール部で全日本女子王者を目指す。大学4年間の中で「もう一度ジャパンへ」という気持ちは強い。体育教師になるのが夢。専門競技での国際経験が、必ず学校指導に役立つと信じるからだ。

 ひぐち・あいり 2002年2月生まれ、太田強戸中出身。小学2年で競技を始め、6年時に強戸キャッツで全国3位に入った。ベースランニングが得意。メロンパンが好き。152センチ。

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