新浜(高崎健大職)2種目2位 佐藤4位 女子マススタート スケートW杯
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男子500メートル 34秒67の好タイムで2位入賞した新浜(高崎健大職)=長野・エムウエーブ
女子マススタート 4位入賞した佐藤(手前左)と2位の高木菜(手前右)=エムウエーブ
男子マススタート準決勝 後半追い上げる土屋(右)

 【長野=宮崎浩治、田中暁】スピードスケートのワールドカップ(W杯)第4戦は13日、長野市エムウエーブで開幕し、男子500メートルの新浜立也(高崎健大職)は34秒67で2位となり、村上右磨(高堂建設)が34秒58でW杯初勝利を挙げた。新浜は村上、山田将矢(日本電産サンキョー)と組んだ男子チームスプリントでも2位に入った。

 女子マススタートは高木菜那(日本電産サンキョー)が2位、佐藤綾乃(ANA、高崎健大出身)が4位。同500メートルは小平奈緒(相沢病院)が37秒49で優勝。今季2勝目で、1000メートルを含めW杯通算30勝に到達した。

◎自国開催の面目躍如
 男子2種目で2位に入った新浜は「出し切れるものは全部出せた」と納得していた。500メートルで村上と日本人ワンツーを飾り、自国開催の面目を躍如。疲労の残るチームスプリントでロシアに食い下がれたのは大きな収穫となった。

 500メートルは惜しまれる展開だった。スタートで1度フライングを取られ、失格を気にして出遅れた。冷静になれず中盤までばたつき、いつも以上に脚を消耗した。「自分の持ち味の加速、ラストの追い込みとも足りなかった。もう少しタイムを出せた」と振り返った。

 それでもチームスプリントは気持ちを切り替え、上位を狙った。「脚に(疲労が)きていて思うようにバトンを渡せなかったが、アンカーの山田が頑張ってくれた。ロシアに勝てる手応えがあった」と感謝。今回は連戦で準備不足もあったとし、さらに戦術を詰める。

 ナショナルチームで常に一緒に練習し、得意種目のライバルでもある村上への意識がある。リンクレコードでの500メートル優勝を祝福しつつ、「(2日目に)もう一度挑戦できる。今度は自分がリンクレコードを更新して、表彰台の一番高い所に立つ」と気合を入れ直した。(田中暁)

◎佐藤復調 団体追い抜きに意欲
 全日本距離別まで不調にあえいだ姿と別人だった。女子マススタートの佐藤綾乃(ANA、高崎健大出身)はラスト2周でトップに立ち、今季ポイント首位を走るブロンディン(カナダ)と競り合った。高木菜那(日本電産サンキョー)をトップに押し上げる仕掛けで、ブロンディンに粘り切られたが勝負を左右する滑りができた。

 さまざまな選手が前を狙う早い流れ。仕掛けのタイミングを計る難しさがあったが、「最近の2週間で調子が戻り、混戦を避けて隙を突こう、滑りたいところでやろうとした。いいレースになった」と声を弾ませた。

 夏に左脚を痛め、出遅れの焦りからハードトレーニングをし、再び痛める悪循環に陥った。「氷の上に居たくない」と一時は思ったほど。デビット・ヘッドコーチと話し、「『オーバーワーク』と言われ思い切って練習量を落とした。体と滑りがマッチし始めた」と話した。

 復調を感じ団体追い抜きに意欲を高める。「今季はまだ出場機会がなく悔しい。最善の準備をしたい」と力を込めた。2018年平昌五輪金メダルの誇りを「聖地」で示したい。(田中暁)

◎集団抜け出せず 土屋は準決敗退 男子マススタート
 ○…男子マススタートの土屋良輔(メモリード、嬬恋高出身)は準決勝敗退と不完全燃焼に終わった。序盤からハイペースで逃げる選手が出て隊列が縦に大きく広がる展開。土屋は最終盤の仕掛けで浮上を狙ったが、目前で転倒した選手を回避する不利もあって集団から抜け出せなかった。

 「展開は読めたが、あそこで前をふさがれたのが全て。足は残っていたのに」と唇をかむ。3月のソルトレークシティー大会でW杯初優勝を遂げた種目だけに、悔しさが募った。最終日の5000メートルで巻き返しを図る。

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