《育英再び頂点へ 30日から高校サッカー選手権》注目のキーマン紹介(上) 王座奪還へ闘志
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「(宿敵の)青森山田を絶対倒す」と意気込むDFの松岡
「泥臭くチームを引っ張る」と誓うFWの久林主将

 サッカーの第98回全国高校選手権(30日~1月13日、埼玉スタジアムほか)に、本県代表として前橋育英が6年連続で出場する。1回戦は31日午後0時5分から、浦和駒場スタジアム(さいたま市)で神村学園(鹿児島)と対戦。2年ぶり2度目の頂点に挑むキーマン4人を紹介する。

【FW久林隆祐】攻撃の切り札 統率力高い主将
 部員100人を優に超すタイガー軍団をまとめる主将。分業制だった部長の役割も兼任するほどのリーダーシップを、ピッチの内外で発揮する。「突出した能力はないが、こつこつと積み上げてここまできた。選手権でも地道に声を出しながら、泥臭くチームを引っ張る」と意気込む。

 プレーでは「自分が出るときは、試合の流れを変えたい場面」と切り札の役割を認識。前線から圧力をかけてボールを奪い、ショートカウンターでゴールにつなげる。「いかに短時間で仕事をできるかが生命線」と考え、県予選では試合終了間際に出場した前橋商戦できっちりゴールを決めた。

 目指すのは、全国制覇を達成した2年前のチーム。全国選手権に出場するトップチームから外れた3年生が、別の大会で優勝すると、トップチームの3年生が泣いて喜んでいた。その姿を見て「普段試合に出られない選手も含め、みんな同じ方向を向いていた結果。強い理由が分かった」と振り返る。主将になった今、選手間のコミュニケーションを何より大切にする。

 集大成の3年目。ついに憧れの舞台に立つ番がやってきた。「自分たちはまだ何も成し遂げていない。チャレンジャー精神で一つ一つ上を目指す」と頂点を見据える。

 ひさばやし・りゅうすけ 2001年7月生まれ。前橋FC、高崎寺尾中出身。172センチ、67キロ。

【DF松岡迅】強気なプレーが 魅力の長身CB
 闘志あふれる身長186センチの大型センターバック。体格を生かしたヘディングや対人プレーに自信を持つ。初めての選手権にも「全国の有名なFWを圧倒して、優勝したい。最終的には高校選抜入りも狙う」と強気な姿勢だ。

 恵まれた体格を持ちながら、高校入学後は度重なるけがで苦しんだ。公式戦の出場はほとんどなかったが、転機は今年7月プリンスリーグ関東の桐生第一戦だった。1―2の後半から出場し、U―17日本代表のFW若月大和と激しくマッチアップ。J1湘南でプレーする相手だが「必ず抑えて、監督にアピールする」と好機に捉えて戦った。

 試合こそ引き分けに終わったが、得点は許さずにしっかりと爪痕を残した。「想像以上の動きができた。持ち味の体を使ったプレーで対応できた」と自信をつけると、7月のインターハイでは1回戦の青森山田戦で先発出場。敗れたものの、フル出場した。

 吉岡中時代に、全国中学校大会で4強入り。準決勝で敗れたのが、青森山田中だった。「高校で(青森山田を)絶対倒す」と明確な目標を持った。今大会でも3回戦で戦う可能性がある。3年前の、そして今夏の雪辱を果たせるか。
 
 まつおか・じん 2001年7月生まれ。吉岡中出身。186センチ、80キロ。

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