《育英再び頂点へ 30日から高校サッカー選手権》注目のキーマン紹介(下) 決意胸に大舞台挑む
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「パスで攻撃の起点をつくりたい」と闘志を燃やすMFの渡辺
「集大成のプレーを見せたい」と意気込むGKの高橋

【MF渡辺綾平】高精度のキック 素早い判断光る
 世代別の日本代表や前回の全国選手権を経験したボランチ。精度の高いキックや素早い判断が光り、攻守で存在感を示す。前回は3回戦に先発出場したが、敗戦。「先輩に付いていっただけだった。今年は何度もうれしい感情を味わい、優勝したい」と力を込める。

 神奈川県出身で「つなぐサッカーが自分に合う」と前橋育英に入学。昨季は現在J2新潟でプレーする秋山裕紀とダブルボランチを張るため、守備面を強化して大舞台の出場を果たした。「秋山さんがリズムをつくる役割だったので、自分は相手からボールを奪う部分に集中してバランスを取った」と振り返る。

 最高学年の今季はボールに触れる時間を増やし、攻撃につなぐ役割も意識。大黒柱としてチームを引っ張っていたが、今秋に1カ月ほど試合に出られない時期があった。「人間性を指摘された。確かにサッカーだけやっていればいい、と思っていた部分があった」

 重要な時期に主力から外れ、悩みながら自分を見直した。私生活の甘さをなくし、練習をプレー以外の声で盛り上げるなど態度を一変させた。「自分に足りないものに気づいた。仲間に迷惑を掛けた分、選手権で恩返しをしたい」と強い覚悟を持っている。

 わたなべ・りょうへい 2002年2月生まれ。横浜F・マリノスジュニアユース追浜、横浜丸山台中出身。168センチ、63キロ。

【GK高橋怜士】工夫で体格補い攻撃起点つくる
 優れた判断力と安定感のあるプレーが光る守護神。身長174センチと、決してGKとして有利な体格ではないが、3年間で絶対的な地位を築いた。「小さい分、守備範囲を広くしたり、競り合う前にボールを取りに行ったりして工夫してきた」と胸を張る。

 守備だけでなく、速攻につながるキックにも定評がある。「守ることだけでは、大きいキーパーにかなわない部分がある。積極的にボール回しにも参加して、攻撃のきっかけをつくれるのが持ち味」と自信を持つ。

 憧れは、今季ザスパクサツ群馬のJ2昇格に貢献した前橋育英出身のGK吉田舜 。2015年の全国選手権決勝を現地で観戦し、吉田の精度の高いパントキックを目の当たりにした 。「キックであんなに会場を沸かせられるんだって、感動した 。なかなか目立たないポジションかもしれないけど、かっこよかった」と目指す道を見つけた。

 14年だけでなく、幼少期から全国選手権の決勝はほとんど現地で観戦。名門の縦じまのユニホームに憧れるのは、自然なことだった。昨年はメンバー入りしたものの、出番はなし。「やっと、ここまで来た。集大成のプレーを見せたい」と胸を高鳴らせている。
 
 たかはし・れお 2002年1月生まれ。前橋FC、富岡西中出身。174センチ、69キロ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事