《全国高校サッカー》前橋育英 PK戦で散る 神村学園に惜敗
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前橋育英―神村学園(鹿児島) 後半ロスタイム、育英FW山岸のパスを受け、FW倉俣がシュートを放つが得点ならず=埼玉・浦和駒場スタジアム
前橋育英―神村学園(鹿児島) 後半、神村学園のシュートを頭で防ぐ育英のDF相原(4)=埼玉・浦和駒場スタジアム

 【埼玉=宮崎浩治、落合琢磨】第98回全国高校サッカー選手権第2日は31日、さいたま市の浦和駒場スタジアムなどで1回戦を行い、群馬代表の前橋育英は神村学園(鹿児島)と対戦、0―0からのPK戦に4―5で敗れた。育英の初戦敗退は2009年度以来。出場した大会は前年度まで7大会連続で初戦を突破していた。

 ▽1回戦
神村学園(鹿児島) 0(0―0)0 前橋育英
           (0―0)
(PK5―4)


 前橋育英は前半から、FW中村ら3トップがDFラインの裏を狙った。球の争奪戦となった中盤は互いに譲らず、守備陣は好機をつくらせなかった。

 後半はサイドで優位に立ち、FW倉俣らが決定機をつかんだがゴールは割れず。PK戦は4―5で迎えた6人目のキッカーが外して敗れた。

◎3トップが孤立…前橋育英
 2大会ぶりの頂点を狙った前橋育英の挑戦は、あっけなく終わった。神村学園(鹿児島)と互いに長所を消し合い、両者無得点。PK戦による敗戦で、選手は芝にうずくまった。山田耕介監督は「PK戦はどちらに転んでもおかしくない。初戦はやはり難しい」と残念そうだった。

 球の供給源だったMF桜井辰徳と熊倉弘達がけがで欠場。相手が中盤を厚くしたことで、育英は選手同士の距離感が遠くなり、3トップが孤立した。「球をキープはするが、パスを出すところがなくて結局囲まれてしまった」とゲーム主将のMF栗原諒。押し気味に試合を進めたものの、自慢のパスワークで決定機はつかめなかった。

 プリンスリーグ関東の最終盤から試した180センチ台のそろう山脈のような3バックは機能していた。後半20分すぎ、入ってしまったかに思われた相手シュートを、カバーしていたDF相原大輝が頭でクリア。「あれが自分の持ち味」と最悪の事態は避けた。高さを生かしたセットプレーで攻撃にも迫力を加えた。

 2学年上を中心とする先輩が頂点を極める姿に憧れた。山田監督からは私生活の甘さを指摘され、チーム全体で立て直してきた。だが、直近の連続出場6大会では初の初戦敗退。相原は「来年以降も良い選手はいる。日本一を目指して」、栗原は「『ワンチーム』になってほしい」と後輩に夢を託した。(落合琢磨)

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