ラグビー トップリーグ開幕 パナソニック W杯戦士が躍動
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
パナソニック-クボタ 前半21分、相手のタックルをかわし、パナソニックのWTB福岡がこの日2本目のトライ=熊谷ラグビー場
パナソニック-クボタ 前半33分、コンバージョンキックを決めるパナソニックのWTB竹山=熊谷ラグビー場
パナソニック-クボタ 後半38分、トライを決めたフィリモニ・ワンカイナベテに、ラストパスを送る堀江(中央)

 【埼玉=広沢達也、小山大輔】ラグビーのトップリーグ(TL)は12日、6会場で開幕節8試合が行われ、埼玉・熊谷ラグビー場では群馬県拠点のパナソニックワイルドナイツが34―11でクボタを下し、3季連続で開幕白星を飾った。最優秀選手のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に前半2トライを挙げたWTB福岡堅樹が選ばれた。次節は18日午後1時から、愛知・豊田スタジアムで昨季4位のトヨタ自動車と対戦する。

パナソニック(5) 34(27-3、7-8)11 クボタ(0)

 【評】前半に主導権を握ったパナソニックが、クボタを圧倒した。前半3分、帝京大卒新人のWTB竹山がPGを決めて先制。その4分後、相手PGで一度は同点に追い付かれたが、WTB福岡の連続2トライなどで27―3と突き放して折り返した。

 後半は反則を重ねてシンビン(一時退場)で1人欠けた間にトライを奪われたものの、新加入CTBワンカイナベテのTL初トライなどで追撃を許さなかった。

◎最後に向け突っ走る…福岡堅樹
 1万7000人の観衆が沸いた。ワールドカップ(W杯)日本大会で「日本のいだてん」から「世界のウイング」へと飛躍したパナソニックの福岡が、TL開幕戦で快足を飛ばして2トライ。「自分らしい走りを見せられて、ほっとしている」と爽やかな笑顔で振り返った。

 真骨頂は前半21分の2トライ目。ハーフウエーライン付近で、右から2人飛ばしの速いパスを受けて始まった。瞬時にギアチェンジ。前傾姿勢で1人をかわし、足に手を伸ばしてきた2人目をタッチラインぎりぎりで振り切った。視界の右に入ったのは最後のとりでの3人目。「裏を考えた」。が、内に切り込むそぶりを示しつつ外に数メートルのスペースを見つけると、「常に(勝負の)ポリシーとしている外」を突破した。

 「15人制はW杯まで」と決めていた。夢だった医師を志すためだ。ただ、W杯に送り出してくれたチームへの感謝から「貢献しないまま終わるのは煮え切らない思い」を抱えた。今季は少なくとも次節までTLに参戦し、その後に東京五輪7人制代表候補の合宿に合流する。来季のTLこそラグビー人生の最後と決め、そこまで突っ走る。(小山大輔)

◎新人の竹山晃暉「やれます」 40メートル超PG成功
 パナソニックの帝京大卒新人のWTB竹山晃暉が、プレースキック5本を全て成功させて鮮烈デビューした。前半3分、「ちょっと距離があった」という40メートル超えのPGも「(坂手淳史主将に)やれます」と直訴。きれいな軌道でゴールポストの向こうに蹴り込んだ。

 大学時代は「球に足を当てる感覚」を重視していたが、名将ロビー・ディーンズ監督の指導でルーティンを強く意識。ぶれのないフォームを身に付けて安定感を増した。この日は左タッチライン際の難しいコンバージョンキックも難なく決めた。

 タレント軍団・パナソニックの先発競争を勝ち抜き、開幕戦で結果を残した23歳。ディーンズ監督は「キックの練習を日々楽しみ、自信がある。チームの中で最も経験値のあるキッカー」と賛辞を惜しまなかった。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事