沼田出身のレーサー笹原右京 スーパーGT「チーム無限」加入
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「果敢に攻めてチャンスをつかみ取りたい」と意気込む笹原
昨季参戦したポルシェ・カレラカップジャパンでの笹原(右端)

 フォーミュラカーレースを主戦場としてきた笹原右京(23)=沼田市=が国内最高峰「スーパーGT」のGT500クラスに初参戦する。ドライバーとしても活躍する中野信治監督率いる「チーム無限」に加入し、近年低迷している無限の成績アップを狙う。新型コロナウイルス感染拡大の影響で初戦の日程は流動的だが「果敢に攻めてチャンスをつかみ取りたい」と意気込んでいる。

◎第1戦 延期決定も「積極的に前へ前へ」
 これまでF1を目標に、全日本F3選手権をはじめとするタイヤがむき出しのフォーミュラカーのレースに腰を据えてきた。市販車ベースのマシン(箱車)を使った大会への参戦は、国際シリーズにつながる昨季の「ポルシェ・カレラカップジャパン」が初めてだ。

 車重や排気量の大きさから起こる操作性に違いを感じながら、全11戦のうち6勝を挙げてシリーズ優勝。「車に合わせた走らせ方やセッティングを発見していくのは、今までと変わらなかった」と、フォーミュラとの共通点も見いだした。

 今季新たに設けられる規定を受け、チーム無限が使用するマシン、ホンダNSX―GTはエンジンを前部に置く大胆な車両レイアウトに変更した。運転感覚の変化は懸念されるが、「箱車(タイヤや運転席が覆われた車)の経験が浅い分、戸惑いも少ない」と冷静だ。1、2月には国内外でテストを重ね、ドライバーとして車両開発にも積極的に関わっている。

 タッグを組むベテランの武藤英紀は「理想的なペア」。体形が似ているため、ペダル位置やステアリングまでの距離など、互いに最適のポジションで運転できるという。

 ただ見通せない不安もある。新型コロナの影響で14、15の両日に岡山で行われた合同テストは無観客だった。4月11、12の両日に岡山国際サーキット(岡山)で行われる予定だった第1戦は延期となり「どうしようもないが早く終息してほしい」と気をもんでいる。

 新天地での挑戦へ「仲間の士気が日を追うごとに高まり、刺激を受けている。チームのテーマである『速い、強い、かっこよい』を体現できるように、積極的に前へ前へ進んでいきたい」と力を込める。

 ささはら・うきょう 1996年4月生まれ。176センチ、66キロ。沼田中―オーストリア・セントギルゲンインターナショナルスクール卒。名前の由来は元F1ドライバーの片山右京さんから。

 《スーパーGT》 市販車をベースに改造したマシンで競うレース。GT500クラスとGT300クラスの2クラスがあり、両クラスのマシンが同時に同一コースを走るのが特徴。速度の異なるマシンが入り乱れて争うことから、さまざまなドラマが生まれる。

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