《東京五輪 聖火に託す(1)》スポーツで町に元気 バスケチーム MINAKAMI TOWN.EXE
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練習に汗を流す大塚さん(右)と日下さん

 東京五輪の聖火リレーが、いよいよ26日に始まる。福島、栃木両県を経て、国内3番目となる本県では31日、4月1日に予定。新型コロナウイルスの感染拡大により関連イベントの中止や縮小が相次ぐ中で、希望のともしびをつないでいく。元五輪選手や海外出身者、パラアスリートら県内区間のランナーたちは、それぞれの思いを聖火に託す。

◎少子化でも3人制なら

 キュッ、キュッとテンポのよいステップとボールの弾む音が響く、みなかみ町の水上社会体育館。3人制バスケットボールのプロチーム、MINAKAMI TOWN.EXE(ミナカミ・タウン・ドット・エグゼ)は日本やタイなど五つの国・地域で5月から予定するリーグ戦に向け、練習に励んでいる。

 活動拠点とする同町の推薦で聖火リレーへのグループ参加が決定。4月1日に沼田市の最終区間を走る。

 2014年に3人制バスケ「3×3」(スリー・エックス・スリー)のプロリーグが発足し、チーム数は一昨年36、昨年72、今年90と増加。3×3は東京五輪の正式種目となり、リーグ内が活気づいている。

 「過疎化している地元をスポーツで盛り上げたい」。チーム発足のきっかけは、5人制のプロチームに所属していた同町出身、在住の大塚俊さん(33)のひと言だった。チームメートだった日下謙人さん(29)=同町在住=らと17年に立ち上げた。

 少子高齢化が進む同町。小中学校でも野球やサッカーなどのチームづくりはままならない。「3人制バスケなら人が集まり、根付くかもしれない。北毛地域で始めることに意味があった」と大塚さんは振り返る。

 メンバーは8人。選手としての収入だけで生活できないのが現状で、大塚さんは運営会社の代表も務め、グッズの製作、販売などを手掛ける。高齢者向けの健康講座、子どもが対象のバスケ教室を開くなど地域貢献にも積極的だ。

 聖火リレーには鈴森拓海さん(32)=同町出身、中村優斗さん(25)を含む4人で参加する。新型コロナの影響で五輪の開催が危ぶまれる状況だが、「そんな時だからこそ、スポーツで元気づけられたら」と強く願う大塚さんと日下さん。「五輪をきっかけに3人制バスケを、みなかみを盛り上げていきたい」。夢は始まったばかりだ。

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