部活動 集大成の場が… 県高校総体が中止 5月の29競技が対象
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約7300人が参加して行われた昨年の県高校総体総合開会式=2019年5月10日、正田醤油スタジアム群馬

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、群馬県高校体育連盟(県高体連、高坂和之会長)は10日、5月15日に開幕予定だった第55回県高校総合体育大会(県高校総体)の中止を発表した。陸上やバスケットボールなど29競技が対象で、開催時期が異なる水泳、駅伝、スキー、スケートは現時点で未定。1966年の第1回大会以来、中止は初めて。

◎引退試合失う3年生も
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、初の中止が10日に発表された群馬県高校総体。一部の競技はインターハイ予選を兼ねており、代表決定について対応を迫られている。県総体を最後に部活動を引退する3年生も少なくないため、指導者からは選手の心情を気遣う声も上がった。

 多くの競技は6月にインターハイ予選を控えているが、今夏の北関東インターハイで群馬県開催されるサッカー女子は例年、県総体と関東大会を経て代表を決めていた。県専門部の土田直子女子委員長(市太田)は「7月には関東代表が決まるよう、都道府県予選を含めた再調整が必要」と指摘。サッカー女子はインターハイ出場校の申請期限が7月10日だが、東京を中心に関東地区で感染が拡大し、ブロック大会は予断を許さない状況だ。

 同じくインターハイが群馬県開催で、県総体が代表決定戦を兼ねていた登山専門部の井田祐一委員長(渋川工)は「(今後の対応について)全国から問い合わせが来ているが、現時点ではっきりしたことは言えない。県高体連と相談して判断したい」と話した。

 昨年の県総体は、県内80校約3万2000人の選手・役員が参加。県高体連の高坂和之会長は「部活の集大成として準備してきた選手もいる中で、非常に苦しい決断だった」と胸の内を明かす。引退試合の場を失う3年生も出てきそうだ。

 テニスは個人・団体とも、県総体を勝ち抜いた選手・学校が6月のインターハイ予選に出場する。専門部の井田敦委員長(前橋女)は「負けて引退なら諦めもつくが、試合に出られなければ選手は『やり切った』と思えずに苦しいだろう」と心情を思いやった。

 県総体と関東大会を経て、インターハイの出場選手を決める陸上。ある学校の顧問は「選手が何らかの形で前向きに区切りを付けられる方法を探したいが、休校が続く中で受験への不安を持つ生徒もいる。一概に引退の先延ばしを勧めることもできない」と頭を悩ませた。館林の顧問、加藤祐司教諭は「1学期までの大会成績で推薦が決まることがほとんどで、大学で競技を続けたい選手にとっても厳しい状況」と進路への影響を懸念した。

 インターハイ自体が開催されるかも不透明で、4月中に可否が判断される見通し。群馬県で開催されるサッカー男女の有力校、前橋育英の金子雅人校長は「3月から休校が続き、五輪も延期になるなど厳しい状況。監督、選手とも地元での全国制覇に燃えている。何とか開催できれば良いが」とおもんぱかった。

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