五輪延期も「金」へ前向く フェンシング男子エぺ・見延和靖
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ウェブでの取材に応じるフェンシング男子エペの見延(スポーツビズ提供)

 フェンシング男子エペの見延和靖(ネクサス)が28日、ウェブ上で合同取材に応じ、1年延期された東京五輪について「これからも個人、団体とも金メダルを目指していく」と変わらぬ意欲を示した。新型コロナウイルス感染拡大で制約を受ける中、工夫を凝らしている練習の様子や現在の心境を語った。

 国際フェンシング連盟が3月12日に主管大会延期を決定。男子エペの五輪出場権が懸かる大会は個人、団体とも1戦を残したままだった。同24日には東京五輪の延期も固まり、「正直、いろいろ悩み、葛藤があった」と打ち明けた。4年計画だったピーキングや目標設定の難しさを感じたが、家族や友人、スポンサーから励まされ、前向きな姿勢を取り戻した。

 2018-19年シーズンの男子エペ世界ランキングで、全種目を通じて日本選手初の年間王者に輝いた。34歳で迎える東京五輪については「ベテラン勢にとって、延期は追い風。フェンシングは経験がものをいう。引き出しをどれだけ持っているかがキーポイント」と語った。

 現在は自宅待機で、「STAY HOME」(ステイ・ホーム)を実行中。できる練習は限られるが、自重を使ったトレーニングに加え、自作の的を剣で突いて競技感覚が衰えないよう努める。剣先の感覚や距離感を磨くために、以前から行っているマジックハンドで物をつかむユニークなトレーニングも継続。「家にいる時間が長い分、マジックハンドの技術は向上している」と笑わせた。

 今月26日に中止が決まったインターハイにも触れ、高校生にエールを送った。自身の高校時代を振り返り「インターハイを一つの区切りとして考えていた。大きな大会が中止になり、つらいと思う」と寄り添った。一方で「スポーツから学べることは、競技の面だけではない。困難に打ち勝つことや、目標を一つ一つクリアすることも力になる。今の状況を自分なりに解釈して、答えを見つけてほしい」と呼び掛けた。

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