「まだ進化できる」 西原加純 ヤマダ電機陸上部入部10年で決意
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「レースがある日まで準備して、東京五輪を視野にやっていきたい」と話す西原
昨年の全日本実業団対抗女子駅伝でアンカーを務めゴールに向かう西原

 群馬県の陸上の実業団、ヤマダ電機の女子中長距離部門の大黒柱、西原加純が入部10年目を迎えた。1万メートルで日本選手権2連覇や世界選手権出場を果たし、駅伝でもチームをけん引してきた。31歳を迎えたベテランは「年齢のことをよく言われるが、まだ進化できると思っている。何よりも走ることが楽しい」と尽きない意欲を口にし、東京五輪のトラック種目出場や将来のマラソン挑戦に意欲を示す。

◎五輪やマラソンに意欲
 仏教大卒業後の2011年に入社。1万メートルで14年から日本選手権2連覇、14年仁川アジア大会で8位に入り、15年に世界選手権に出場した。国体は16年まで成年女子5000メートルを3連覇。故障に苦しんだ時期もあり、「良いときも悪いときも、全て経験した」。

 だからこそ、心身の変化も感じる。もともと周囲を言葉で引っ張る性格ではなく、入社当初は自分のことで精いっぱいだった。だが今年1月の選手ミーティングで、後輩選手たちを叱咤しった激励した。「本当にやる気があるなら、しっかりやろう」。チームは昨年の全日本実業団女子駅伝(クイーンズ駅伝)で7年連続入賞を逃し、貪欲に練習するべき時期だった。仲間のモチベーションが低く映り、競技への向き合い方をただしたのだった。

 「自分の意見をぶつけるのは体力がいる。ガツンと言うのはしんどいけど、言わないといけなかった」と苦笑する。走りで背中を見せるだけでなく、コミュニケーションでも後輩を刺激する。

 技術面では以前よりも頭を働かせるようになった。体をどう動かせば楽に進むか、練習から突き詰める。いかに体力を温存し、武器であるラストスパートにつなげるかがテーマだ。

 来年に延期された東京五輪のトラック種目選考レースは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で日程が大幅にずれたが、いつでも走れるように準備する。将来はマラソンにも挑みたいという。「入社してもう9年たったが、まだ走っていたい。その中で結果を出したい」

 にしはら・かすみ 1989年3月生まれ。京都府出身。自己ベストは5000メートルが15分20秒20、1万メートルが31分53秒69。愛称は「かすぴー」。

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