《部活が揺れる 長引く自粛》(3) 遠隔指導 オンライン駆使
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
部員にLINEで送るための手本を動画で撮影する関学附高野球部の羽鳥監督(右)

■フォーム確認
 「今日はこんな感じで投げてみました」。関学附高野球部顧問の羽鳥達郎教諭のスマートフォンに、投手の西浜勇星さん(3年)からシャドーピッチングの動画とメッセージが届いた。フォームを確認し、「骨盤が後傾している。体重が一塁側に逃げてしまうから、意識しよう」と返信。「この投手を参考にしてみて」とプロ野球選手の動画も送った。

 部活動自粛で全体練習や対面指導ができない中、指導者や生徒はオンラインに活路を見いだしている。羽鳥教諭は休校が始まった3月から、保護者同意の下で無料通信アプリ「LINE」(ライン)を使い、部員50人を遠隔指導している。連係プレーなど実戦的練習はできないが、「限られた環境の中でも、選手の成長を感じる」と手応えを口にする。

 同校の女子バスケットボール部は動画投稿サイト「ユーチューブ」を活用。顧問の早野光星教諭が過去の練習試合や公式戦の動画を部員に限定公開し、試合の振り返りや戦術理解に役立てている。トレーニング動画や練習内容は無料通信アプリで共有し、「離れているからこそ工夫が必要。いろいろな手段でつながることで選手のモチベーションを高めたい」という。

 大会中止や休校長期化による生徒のストレスを心配し、オンラインミーティングを開くのは新島学園高の男子サッカー部。ビデオ会議システム「Zoom」(ズーム)を活用して週1回、顧問と各学年約20人が画面越しに会話する。内藤秀和教諭は「顔を見て、声を聞くことで分かることも多い。安心感がある」と話す。

■グループ通話
 オンラインサービス活用は、生徒が自主的に行動する契機にもなっている。西邑楽高の女子バレーボール部は部員が学年ごとにLINEのグループ通話を使って自主練習のメニューを考えたり、上級生が下級生のトレーニングの相談に乗っている。顧問の吉田充昭教諭は、部活動再開後も「場合によってはZoomで全体ミーティングをするなど、徐々にチーム状態を上げたい」と併用を模索する。

 高校を中心にオンライン活動が広がりつつあるが、中学生は難しさもある。中毛地域の公立中の運動部顧問は「自分のスマートフォンや自由に使えるパソコンがない生徒もいる。生徒と個別に連絡を取ることもなかなかできず、お手上げ状態」と苦悩する。

 ※連載へのご意見やオンラインによる活動などの情報をお寄せ下さい。電子メールで上毛新聞部活取材班( bukatsu@raijin.com )へ。(取材源は秘匿します)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事