来年の五輪へ思い ソフトボール女子代表 上野由岐子
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
昨年10月、ソフトボールの東京五輪テスト大会で投球する上野由岐子=福島市

 ソフトボール女子日本代表のエース上野由岐子投手(ビックカメラ高崎)が電話取材に応じ、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、1年延期となった東京五輪への思いを語った。

-東京五輪の延期決定から約2カ月がたった。
 「最初は『やっぱりか』という思いと同時にショックだった。もう1年頑張らないといけないのかという気持ちになった。だからといって、諦めるわけにはいかない。高ぶった気持ちを一度切らないと、来年まで持たないと思ったので、1カ月ほどゆっくりして、またつくり直している」

-コロナ禍で先行きが見えない日々が続く。
 「ひたすら準備をして待っているという感じ。自分たちではどうすることもできない流れに、どれだけしっかり乗れるかが大事だと思う。世の中の流れに自分たちも乗って、対応していくしかない。コロナを理由にいろいろな言い訳をしないように、スタートできる形を準備していきたい」

-外出を自粛している間に取り組んだこと。
 「自宅の掃除をして気持ちがすっきりした。今もあまり状況は変わらないので、掃除をする場所が無くなってきた。あとはトレーニング方法を調べたり、ヨガを取り入れてみたり。普段はしないようなことにチャレンジできている」

-今年は急ピッチで調整を進めていた。
 「7月の東京五輪を想定して、感覚的にも『これだったら戦っていけるんじゃないか』という手応えを感じていた。五輪が1年延期となり、自分のテンションというか、モチベーションが変わってきているのは事実。来年はまた来年の感覚があるので、そこで調整していくことになる」

-今年は日本リーグ開幕が9月にずれ込んだ。
 「今まで何不自由なく、やりたいことがやれていたのは、すごく幸せな環境だったと感じる。これだけ長く休んでいるので、けがなくパフォーマンスできることが一番。普通の日々が帰ってくることを祈っている」

-東京五輪への気持ちが揺らぐことはないか。
 「やらざるを得ない感覚ではいる。どう自分の気持ちを高ぶらせていくかだけ。いつ始まってもいいという状況で迎えられるようにしたい」

 うえの・ゆきこ 110キロ台後半の速球と多彩な変化球を操り、長年、日本のエースとして君臨する。2004年アテネ五輪で銅、08年北京五輪で金メダル。福岡・九州女高(現福岡大若葉高)出身、ビックカメラ高崎。右投げ右打ち。174センチ。37歳。福岡市出身。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事