女子MTB 前橋新田小教諭の今井美穂選手が五輪代表へ 群馬第1号
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今井美穂選手
昨年10月、東京五輪の本番会場で行われたテスト大会で力走する今井=静岡・伊豆MTBコース

 自転車マウンテンバイク(MTB)女子の東京五輪代表に、群馬県富岡市出身の今井美穂選手(32)=CO2bicycle、前橋新田小教諭=が選ばれることになった。自身初の五輪代表入り。群馬県選手では東京五輪代表第1号となる。日本自転車競技連盟が26日、五輪の1年延期にかかわらず現行の国内選考規定を維持すると発表したためで、男子は山本幸平選手(34)=DREAM SEEKER RACING TEAM=が2008年北京五輪から4大会連続の代表入りとなる。後日正式発表される。

◎現行の選考規定維持 2位以下に大きく差
 新型コロナウイルスの影響で3月中旬以降は選考対象のレースが実施されていないが、選考対象期間を延長せずに5月28日までの国際自転車連合(UCI)の個人ランキングを基に代表を選ぶ。日本の出場枠は男女とも開催国枠の「1」のみになる可能性が高く、山本、今井両選手は2番手以下に大差をつけている。

 連盟は選考を打ち切る理由を、選考期間の大半を消化し「一定の判断ができる」などとした。

 今井選手は、大学まで陸上の七種競技などに取り組み、卒業後に自転車競技を始めた。18、19年の全日本マウンテンバイク選手権で女子クロスカントリーを制し、今年2月のアジア選手権は同種目で5位に入った。

 今井選手の代表入りについて、富岡市の榎本義法市長は「活躍の様子は報道などで承知していた。大変素晴らしく、市民にとって本当に喜ばしい。全市を挙げて応援したい」とコメントした。

 勤務先がある前橋市の山本龍市長は「前橋の子どもたちにとって、とても大きな明るいニュースだ。市民や子どもたちと来年の東京五輪を楽しみにしたい。頑張ってほしい」と激励した。

◎教職に就いてからキャリア開始 国際大会で経験
 自転車マウンテンバイク女子の今井美穂選手が、東京五輪の代表入りを確実にした。教師の仕事と競技生活を両立させ、代表選考の基準となる国際自転車連合(UCI)の個人ランキングで日本人の2位以下を引き離し、日本勢トップを維持。代表入りの基準を満たした。

 今井選手が自転車競技を始めたのは教職に就いてから。中学から大学まで陸上に取り組み、東女体大時代は七種競技で日本学生対校選手権(インカレ)に出場した。卒業後、小学校への通勤を目的に自転車を購入。初めは未舗装のコースを走る競技の一つ、シクロクロスの大会で頭角を現した。

 五輪種目のマウンテンバイクのクロスカントリーにも挑戦し、2018年から全日本選手権を2連覇。19年のアジア選手権は初出場で7位に入り、今年2月の同大会は5位と順位を上げた。教師としてフルタイムで働きながら国際大会で経験を積んだ。舗装路を走るロードレースなどにも参戦、脚力を鍛えた。

 富岡東高時代に陸上部顧問として指導した岩井寿史さん(65)は「長距離も短距離も何でもこなせる、珍しい選手だった。ダッシュをしても、ばてることはなかった」と振り返る。性格は「勝ち気」で、バスケットボールをプレーしても、ドリブルを止めにきた選手の中を猛然と進む高い能力が光ったという。五輪代表入りに「本人の勝ち気と体力があったということ。たいしたものだ」と喜びを口にした。

 県スポーツ協会の渡辺幸男会長は「今井選手の東京五輪出場が確実になったことは喜ばしい。多くの選手が今井選手に続いてほしい」と期待を寄せる。五輪が1年延期されたことにも触れ「練習する時間がある半面、コンディション維持が難しいだろう。競技当日に最高の状態をつくってほしい」と激励した。

 いまい・みほ 1987年5月生まれ。富岡市出身。富岡西中―富岡東高―東女体大。161センチ。2017年全日本シクロクロス選手権優勝。18、19年に全日本マウンテンバイク選手権クロスカントリー優勝。今年のマウンテンバイクアジア選手権5位。

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