他競技も晴れ舞台探る 甲子園交流試合、インターハイ代替に波及か
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 今春の選抜高校野球大会の出場校に選ばれていた群馬県の健大高崎と桐生第一を含む32校が「2020年甲子園高校野球交流試合(仮称)」に招待されることが10日発表され、中止となった全国高校総合体育大会(インターハイ)の代替大会を模索する競技に影響が波及するか注目される。規模の違いはあれ、県境を越えて交流試合を模索する競技は複数あり、3年生に晴れ舞台を用意する動きが活発化していく可能性がある。

 インターハイの代替となる全国規模の大会は、これまで複数競技が開催を表明している。全国高体連空手道専門部は3年生の個人形の動画を募集し、インターネット経由で審査する非接触型の大会を予定している。日本陸連は10月に行うU-18日本選手権で、実施種目や参加資格を変更して対応する方針を打ち出した。

 フェンシングは男子エペの見延和靖(ネクサス)ら歴代五輪代表が呼び掛け、全国規模の高校生オープン大会を9月に神奈川県で企画。クラウドファンディングで資金を募っている。

 この動きに対し、フェンシングの高崎商大附の砂山雄一郎監督は、受験に切り替えるなど競技意欲に個人差が生じている点に配慮が必要としながら、「一律参加でなく本人の意向が優先されるべき。もちろん企画はありがたい話。今後の感染状況や引率方法など課題は残るが、実現するならば腕を試したい生徒をサポートしていきたい」と話す。

 都道府県を越えた複数校で独自に交流試合を模索する動きもある。ソフトボール女子の健大高崎は出場予定の全国高校選抜が中止、インターハイもなくなったが、3年生は自主練を続ける。熊井道也監督は「いつどこでという判断は難しいが、必要な対策を重ねて試合ができるよう努力を続けたい。3年生ともう一度やりたい気持ちは指導者も変わらない」と力を込めた。

 ソフトテニス男子の高崎商も、3年生が引退せず自主練をしている。交流試合実現へ県内外に声掛けを進めており、北爪秀明監督は「野球ができるのなら、ほかの競技も可能性があるのでは。(中止になった)全国高校選抜の出場予定校に機会を与えてほしい」と期待した。

 ただ広域の交流試合は難しさも伴う。軟式野球の高崎の田島悦男監督は競技によって運営人数が限られている点を指摘し、「校内の紅白戦や県内校との練習試合が精いっぱい。代わりの機会を設けたいが…」と苦しい実情を明かした。

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