県内警戒度1で制限緩和 部活動 待望の再開 チーム練習 やっと
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部活動が再開し、雨の中、笑顔でボールを追う伊勢崎工業高のサッカー部員=13日午前8時半ごろ
練習前に手指を消毒する野球部員。熱中症予防のため練習時はマスクを外した=13日、前橋商業高

 新型コロナウイルス感染症対策で、群馬県指針に基づく警戒度が13日午前0時、2から1へと引き下げられた。学校生活における制限の解除や、感染時に重症化のリスクがある高齢者、基礎疾患を持つ人の外出解禁など行動に対する制約は大幅に緩和された。一方で県は引き続き感染防止対策の徹底を求め、警戒を続ける。

 学校では部活動の再開や週5日登校が可能になった。伊勢崎工業高サッカー部はこの日、活動を再開。2、3年生は約3カ月ぶり、1年生は初めての全体練習で、降りしきる雨の中、笑顔でボールを追った。長嶺明規主将(3年)は「みんなでサッカーができることがうれしい」と話した。

 感染防止対策は徹底した。部員はグラウンドに立つ前に検温するほか、水分補給用のタンクは使わず個別のボトルを用意し、部室は使用禁止にした。監督の徳江諭史教諭(35)は「練習中も一人一人ができる対策を徹底しよう」と呼び掛けた。

 警戒度1となったことで、イベント開催は参加人数の上限を50人から1000人に増やすなど制限が緩和された。ただ、東京や埼玉など5都道県への不要不急の往来は、18日までは控えるよう求めている。

 警戒度1は、4段階ある中で最も低いレベル。新型コロナ根絶の見通しが立っていないことから、警戒度の設定は当面継続する。患者の急増など状況が変わった際には引き上げる。

◎サッカー、ラグビー、野球…「今できるベスト 尽くし笑顔で」
 新型コロナウイルス感染症の影響で自粛していた群馬県の県立学校の部活動が13日、再開された。あいにくの雨だったが約3カ月ぶりの再開に、練習を始めた生徒からは喜びの声が上がった。各校は「3密」を避けたり、用具などの消毒を徹底したりする感染予防策を講じながら、新しい部活動の在り方を模索している。

 午前9時。高崎工業高にはラグビー部の部員たちが続々と集まってきた。全員が集まる練習は約3カ月ぶり。4月に入学した1年生も加わった。雨のため柔道場での練習となったが、窓を全て開けて換気し、入る前に検温を行った。佐藤康宏監督(45)は部員19人を前に、再開できる喜びをかみしめて呼び掛けた。「今できることでベストを尽くし、笑顔でラグビーを楽しもう」

 「密になるな」「もっと広がれ」―。練習ではそんな掛け声も飛んだ。ボールやマットは使用後、すぐに消毒。日本ラグビー協会による指針に従い、パス交換などを中心に練習した。タックルやスクラムといった接触を伴う練習は当面見合わせる。3年の境野翔太主将(17)は「みんなと練習できてうれしい。『花園』(全国高校ラグビー大会)が開催されるかはまだ分からないが、開催を信じて練習を続けたい」と語った。

 前橋商業高硬式野球部では顔を合わせての活動は3月1日の全体練習以来。小池悠人主将(17)は「自主練をしていたが1人でできないこともある。やっと練習できた」と頬を緩めた。この日は「3密」を避けるため、2、3年を午前、1年を午後と分散した。検温し、体育館下や校舎内で3班に分かれて基礎トレーニングに励んだ。共有のバットやヘルメットは使用前に消毒し、練習後は部室のドアノブなども消毒した。

 休校や分散登校の期間中はビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を通じた筋トレや自主練習を重ねた。住吉信篤監督(46)は「早く練習したいという生徒の声も踏まえ再開を急いだ。特に3年生とは1日でも長く活動したい。代替大会も検討されているようなので、新たな目標に向けて頑張りたい」と話した。

 部活動は、警戒度が1に引き下げられた13日から可能になったが、感染対策の準備や生徒への周知などの理由から、週明けの15日から再開する学校が多い。

 前橋女子高も15日から部活を再開する方針。部活ごとに再開時期や内容を決めるという。休校や分散登校により1年生はまだ入部していないため「部員が少なく活動が難しい部もある。態勢が整い次第徐々に始めていく」と説明した。

 群馬県教委健康体育課は、基礎体力の回復に努めることや、十分に準備運動をするなどしてけがのリスクを減らすこと、再開日から4週間は対外試合を控えることなどを求めている。

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