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剣道最高段位の八段に、元高崎倉渕小校長の小池政一さん(61)=群馬県高崎市=が合格した。10月の審査会で受審者646人中6人、合格率0.9%の狭き門を突破し、群馬県から2年半ぶりの昇段者となった。挑戦30度目、定年退職直後に得た最高位を「まさか合格できるとは。発表された時は夢のようだった」と喜んでいる。
小学5年で剣道を始めた。161センチと小柄ながら、長身選手も果敢に攻める。長年の経験に加えて相手の動きを読む洞察力で体格差を補い、「真正面からの面にこだわる」巧みな竹刀さばきが持ち味。
東京学芸大卒業後、教員生活を送りながら修行を続け、34歳で七段に合格した。46歳で八段受審資格を得ると、周囲の勧めもあり、挑戦を決めた。直近2018年春の群馬県の合格者、中田勝巳八段(前橋市)の師でもある谷勝彦範士八段(高崎市)の教えを受けるなど一日おきのペースで鍛錬を積み、年2度の審査会に15年間臨み続けてきた。
コロナ禍で今年5月の審査会は中止になった。対面稽古が禁止され、自宅で素振りに力を入れる日々。審査は2回制で計4人と対戦、心を乱すことなく、二刀流や長身の相手も退けて2次審査へ進み、手応えのある打突を決めた。「打たれることを恐れず、しっかり攻めて『捨て身の技』を貫けた」と振り返る。
剣道歴50年、着実に向上することに手応えを感じてきた。「(全国大会出場など)大きな実績がなかったから長続きした」と笑う。八段にふさわしい動きが常に形に出せるよう、これからも精進したいという。
県連盟高崎支部理事長として大会や講習会を主催し、後進育成にも力を入れて剣道界に尽くす。「できると念じ続ければ夢はかなうことを伝えながら剣道の魅力を知ってもらい、競技人口を増やしたい」
こいけ・まさかず 1959年9月生まれ。高崎市出身。倉渕中―高崎高―東京学芸大卒。小中学校教員を務め、高崎倉渕小校長を最後に今春退職。現在は市嘱託職員。