ビックカメラ高崎が連覇 女子ソフト日本リーグ決勝T
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決勝 ビックカメラ高崎-ホンダ 最後の打者を三振に仕留め笑顔を見せるビックの上野(手前)。三塁山本が駆け寄る=名古屋市・パロマ瑞穂野球場

 【名古屋=田中暁】ソフトボールの日本リーグ女子1部決勝トーナメント最終日は8日、名古屋市のパロマ瑞穂野球場で決勝を行い、ビックカメラ高崎が1-0でホンダを下し、2015年にルネサスエレクトロニクス高崎から移管して初となる2連覇を達成した。先発上野由岐子は14三振、3安打の完封で2年連続の大会MVPに輝いた。

 ▽決勝
ビックカメラ高崎
 000 010 0-1
 000 000 0-0
ホンダ
【ビ】上野―我妻
【ホ】フォード―棚町
▽二塁打 長谷川(ホ)

 ▽3位決定戦
ホンダ 1-0 トヨタ自動車


span style="font-size:120%;font-weight:bold;">◎上野由岐子 堂々 14K完封
 昨年と同一カードの決勝で上野が再びの完封劇だが、趣は違った。昨年が多彩な球種を駆使した投球術の勝利なら、この日は球速と球の伸びで圧倒。捕手の我妻悠香は「何を要求しても打たれる気がしなかった。大事な試合に向けた調整の仕方は本当にすごい」とたたえた。これこそが今夏に東京五輪で披露されるはずだった、鉄腕上野の「金メダルモード」なのだろう。

 3位決定戦でトヨタ自動車の主戦アボットに「ジャストワンピッチ(たった一球)」と悔やませるソロ本塁打を放ったホンダの3番森山遥菜すら、上野は3三振と何もさせなかった。絶好調の右打者を力強いシュートで押し、追い込めば外にスライダーと立て直す間を与えなかった。

 打線は相手の3安打に対し、わずか1安打。五回先頭の大工谷真波の左前打を足場に犠打と2四球で満塁とし、工藤環奈の中犠飛で均衡を崩した。3年目の工藤は今季のリーグ全11試合に出場。岩渕有美監督が辛抱強くチャンスを与え続けた新鋭が大仕事をした。

 上野は五輪延期からモチベーションを上げる苦労があった。リーグ再開後も試行錯誤を繰り返し、決勝トーナメント初戦のトヨタ戦でようやく投球イメージを取り戻した。決勝は連日の戦いとなる五輪を想定し、「体の疲労感など違いも把握してベストを尽くせた」と汗を拭った。チームにとっても、日本にとっても大きな収穫だったといえる。

 リーグ初戦はトヨタに1-10と惨敗。「今はいい状態ではないが、最後に最高のチームになれたらいい」と岩渕監督が積み上げてきた布石は、言葉通りにシーズン最後で花開いた。

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